フラノ寶亭留(フラノホテル)に、朝食と夕食の2食付きプランで宿泊しました。
フラノ寶亭留は、富良野フレンチのディナーや自家栽培の野菜を使った朝食を食べることができるオーベルジュです。
このページでは、フラノフレンチのディナーコースと朝食を食べた感想のほか、ウエルカムスイーツと無料のスイーツや夜食、フリードリンクサービスを紹介します。
なお、フラノ寶亭留のスイートルームの間取、アメニティ、プライベードガーデンとラベンダー畑については前のページをご覧ください。
大人のためのオーベルジュ
フラノ寶亭留は、全室25部屋のオーベルジュです。
また、小学生以下は宿泊不可となっているので、静かな館内で落ち着いて過ごせるのが魅力。
美味しい「富良野フレンチ」をいただきながら、行き届いたサービスを受けられるのがフラノ寶亭留の醍醐味です。
ウエルカムスイーツサービス
ホテルに到着して案内されたのがロビーの長テーブル。
何メートルもある1枚板で作られた、木の優しさが伝わってくるテーブルです。
長テーブルでチェックイン手続きをしながら、ウエルカムスイーツをいただきました。
この日のウエルカムスイーツは抹茶ムース。
一緒に出していただいたのは、フルーツフレーバーをブレンドしたオリジナルアイスティー。
フルーツの酸味が効いていた美味しい紅茶でした。
オリジナルスイーツの無料サービス
チェックイン後は、ロビーで無料のオリジナルスイーツを食べることができます。
部屋で荷物を整理してからロビーに行ってみたら、テーブルの上には8種類のスイーツが並んでいました。
8種類のスイーツは、どれも美味しそう。
- チェリータルト
- しっとりとしたチョコレートパウンドケーキ
- チョコレートクッキー
- スノーボールクッキー
- フランスの伝統的な焼き菓 カヌレ
- カントリー風のクッキー
- ヨーグルトムース2種類
日替わりのスイーツは全て小さめのサイズ。
小さなサイズなので、少しずつ色々な味を楽しめます。
スイーツコーナーの隣には、フリードリンクコーナーも。
ドリンクは、ホットコーヒーや紅茶などが揃っています。
8種類全てのスイーツをいただきましたが、特に美味しいと思ったのがチェリータルトとカヌレ。
チェリータルトのカスタード部分は、固いプリンのような甘さ控えめの味。
サクサクのタルト生地と一緒に食べると、とても美味しかったです。
カヌレは外側がパリッとしていて、中は驚くほどシットリ。
今まで食べたカヌレの中で、一番美味しいと思える味に感動。
夫は焼き菓子が好きではないので、まったく興味を示しません。
「本当においしいから食べてごらん」強引にカヌレを食べさせると、「美味しい」と3個もおかわりしたのには驚きました。
ラベンダーが咲く広い庭を見ながらいただくスイーツは、さらに美味しく感じます。
フリードリンクサービス
24時まで営業しているバーは、ソフトドリンクやアルコール類を無料で飲むことができます。
大浴場で温泉に入ったあと、落ち着いたカラーのソファに座って、ゆったりと過ごすのも良いかもしれません。
一部のアルコールは有料になりますが、ソフトドリンクとアルコールが無料なのは嬉しいサービスです。
フレンチディナーコースのメニュー
今回は、「フラノフレンチフルコース・夕食15,000円プラン 特選和牛と蝦夷鮑を堪能」という宿泊プランで予約をしました。
特選和牛と蝦夷アワビを楽しめるフレンチディナーコースと、朝食がついたプランになります。
一緒に泊まった夫や母は苦手な食材や調理法が多く、フレンチはあまり得意ではありません。
どうしようか考えましたが、楽天トラベル・るるぶトラベル・トリップアドバイザーなどのクチコミを見ていると、料理の評価がとても良かったので、フレンチディナーコース付きのプランで予約をしました。
下が宿泊した日のディナーコースのメニューになります。
- Amuse-Bouche
お食事の前のお楽しみ・・・ - Gravelax de saumon
サーモングラブラックス・アボカド・桜の発酵乳 - Noix de Saint-jacques juste cuit,legume de saison.ecume d ail
野付産帆立貝・時季の山野菜 - Ormeaux radis a la poele
蝦夷アワビの一品 - flan de sesame noir a la truffe noire
豆乳・黒胡麻・バニラ味噌・黒トリュフ - flan de sesame noir a la truffe noire
道産黒毛和牛フィレ肉・富良野産玉葱・根菜・黒大蒜 - Mangue
浦臼町神内マンゴー・ココナッツ・ライムのクリスプ - Cafe et mignardises
食後のお飲み物とお菓子
フレンチディナーを食べた感想
最初の料理は「食前のお楽しみ・・・」。
運ばれてきたのは、小さなガラスの器に盛りつけられた、自家製ピクルスとキュウリのジュレがかかった前菜。
どちらも野菜の美味しさが引き立つ味付け。
まろやかな酸味の自家製ピクルスは「お代わりください」と言いたくなる美味しさです。
赤・黄色・緑のコントラストも美しく、見ているだけでも食欲をそそる一品でした。
2品目は「サーモングラブラックス・アボカド・桜の発酵乳」。
桜の発酵乳って何だろう?と不思議に思っていたら、桜で発酵させた牛乳をソースに使っているそうです。
私はアボカドが、どちらかというと得意ではありません。
う~ん・・・と思っていたら、下に敷かれているグリーンのソースにアボカドが使われていました。
クリーミーなグリーンのソースと、酸味がある発酵乳のソースをつけて、サーモンと一緒にいただきます。
酸味があるソースがサーモンの魚臭さを消し、アボカドのソースが濃厚さを醸し出している、初めて味わう美味しさに感動。
アボカドも乳製品も苦手な夫は、このソースは旨いと美味しそうに食べていました。
3品目は「野付産帆立貝・時季の山野菜」。
甘みと旨味が強いホタテの美味しさを、最大限に引き出した味付けになっています。
上に乗っているパリパリの食材は、ホタテの旨味を凝縮したソースを焼いたもの。
レアの食感が残るよう火を通したホタテと一緒に食べると、さらに旨味が倍増します。
ホタテに添えられた野菜は、アスパラガス・ヤングコーン・ズッキーニなど。
夫はアスパラガスが苦手ですが、料理に入っていたアスパラは「すごく旨い」とご満悦の様子。
「普段食べている野菜が、いかに美味しくないか分かった。」
アスパラガスを食べながら、夫が話していたのが印象に残りました。
メイン料理の1皿目は『蝦夷アワビの一品』。
こちら料理にも、自家菜園で栽培された野菜がふんだんに使われ、美味しいアスパラも下に敷かれていました。
アワビはとても柔らかく、ソースの味が更に旨味を引き立てています。
エディブルフラワーが飾られ、美味しいだけではなく見た目も美しい料理です。
本当にキレイで美味しそうなのに、写真の腕が伴っていません。
私はグルーンアスパラが大好で夫は苦手。
夫が苦手なアスパラをもらおうと思っていたのに、こちらも「美味しい」と言いながら食べていました。ザンネン。
母は貝類全般が苦手だと事前に伝えておいたところ、母にはオマール海老の料理を用意して下さいました。
エビも野菜も美味しいと、苦手な食材が多い母が大絶賛。
ホタテの料理は、サワラのソテーに変更してくださって、そちらも美味しそうに食べてました。
『豆乳・黒胡麻・バニラ味噌・黒トリュフ』は、次に出る和牛の前の箸休め的なお料理。
豆乳と黒ゴマのムースのような料理の上に、バニラ味噌のアイスクリーム、黒トリュフのソースがかかっています。
次に運ばれてきたのが、メインのステーキ。
使われている道産黒毛和牛は臭みが全くなく、今まで食べたステーキの中で一番柔らかいと思いました。
なんとも言えない柔らかさの中に、しっかりとした肉の旨味があります。
中が真っ赤な焼き加減ですが、生臭い感じは全く感じません。
レアのステーキは苦手で、肉が完全に焼けていないと全く箸をつけない夫が、このステーキはあっという間に完食。
残したら、私がもらおうと思っていたのに「おかわりしたい」というほど気に入っていました。
美瑛豚のハンバーグは、肉の塊が苦手で切り身すら食べない母のために作って下さった料理です。
肉の切り身はダメなのに、何故かハンバーグや餃子などは大丈夫という母。
ハンバーグはとても美味しかったそうです。
レストランの皆様、たくさんワガママを言ってご迷惑をおかけして申し訳ありません。心の中で謝りました。
北海道の浦臼町で栽培されたマンゴーを使ったデザート。
マンゴーは南国のフルーツなのに、北海道で栽培されている事に驚きました。
北海道産のマンゴーは、沖縄や宮崎産のマンゴーと比べても遜色ない甘さです。
ココナッツの風味とライムの酸味・爽やかさが、マンゴーの濃厚な味を引き立てていました。
食後のデザートは、木の実を使ったタルトとチョコレート。
四角いチョコレートの器に、パッションフルーツとフランボワーズが入っています。
フルーツの酸味とチョコレートの甘さの相性が良く、上品な味のタルトも美味しくいただけました。
嫌いな食べ物が多い、夫と母を連れてのフレンチディナー。
最初は、夫と母が残したものを私が食べる事になるかもしれない、と心配していました。
ところが、素材が良いため2人とも殆どの料理を完食。
苦手な食材も、美味しく食べることができたようです。
自家農園で栽培された野菜はどれも美味しくて、普段食べている野菜との味の違いをはっきりと感じる事ができました。
「フラノ寶亭留の野菜とステーキが食べたい。」
北海道から帰ってからも夫が何回も言っているので、また宿泊できるよう頑張って仕事します。
無料の夜食
夜のロビーは、ライトでほんのりと照らされて、しっとりと落ち着いた雰囲気。
ディナーを食べ終わり、ステキな雰囲気のロビーを通って部屋に戻りました。
フラノ寶亭留では無料の夜食サービスがあり、20時過ぎに部屋に運んでくれます。
この日は、いなり寿司・巻き寿司・漬物セットでした。
フレンチの後に、和食を食べるとホッとする味です。
和洋折衷の朝食
フラノ寶亭留の朝食は、和洋折衷のセットになっています。
コーヒーや牛乳などのドリンクやヨーグルト、シリアルなどは、好きなだけいただけるセミバイキング形式です。
写真だと分かりにくいですが、サラダが乗っている白いお皿は、横幅が35cm位ある大きなお皿。
この1皿だけで、かなりのボリュームがあります。
グラスに入っているのは、カボチャを使った冷たいスープ。
優しく自然なカボチャの甘さがお腹に染みます。
サラダの上に乗っているハムは、ジューシーでハムを超えた肉といった味わい。
たっぷりと盛り付けられたサラダは、朝収穫した自家農園の野菜を使っています。
これが本当に美味しくて、感動モノのお味でした。
サラダの後ろ盛りつけられているのは、ボイルしたウインナーとジャガイモ、プチトマト、カマンベールチーズ。
器に入っているのは、マッシュドポテトのようなペーストの上に、半熟卵とジェノバソースをかけたもの。
もう1つの器には、カットされたメロンとキウイフルーツが。
和洋折衷ということで、主食はパンと消化に良いおかゆ。
おかゆは、ご飯の粒が程よく残るよう炊きあげられていて、お粥の食感が嫌いな夫も「これは食べやすい」と食べてました。
おかゆのお供にピッタリな梅干しや佃煮。
大粒で優しい酸味の梅干しは、塩分控えめで食べやすい味です。
お粥にピッタリの焼き鮭も、ほどよく塩がきいていて美味。
食べるのに夢中で撮影し忘れましたが、3種類のパンもついています。
焼きたてのクロワッサンやテーブルロールは食べきれず、備え付けられているビニール袋に入れて持ち帰ることに。
持ち帰ったパンは、ランチで美味しくいただきました。
【バイキング形式のドリンクやヨーグルト】
サラダがとても美味しくて感動しましたが、もう1つとても美味しいと思ったのがヨーグルト。
北海道旅行中にいろいろなホテルでヨーグルトをいただきましたが、フラノ寶亭留のヨーグルトは酸味のバランスが良くて本当に美味しかったです。
いろいろなホテルで朝食を食べていますが、1位と言っても良いくらい美味しいヨーグルトでした。
冷たいドリンクは、富良野産の牛乳・トマトジュース・オレンジジュース。
温かいドリンクはコーヒー、紅茶、緑茶などがあり、ゆったりと朝食を食べることができました。
※現在は朝食メニューが変更になっています。リニューアルした朝食の内容は、公式サイトなどで詳細をご確認ください。
朝食と夕食を食べた感想
フレンチディナーコースに続いて、朝食もとても美味くて、心に残る食事となりました。
ホールスタッフの方の接客がとても良く、気持よく食事をすることができて大満足。
普段は、できるだけ安いパッケージツアーやホテルを探して旅行している母。
母は、今までで一番美味しくて素敵なホテルだったと大感激してくれたのも、スタッフさんの心のこもった接客のお陰です。
母が元気なうちに、また連れて行きたいと思います。
フラノ寶亭留の詳細
>>フラノ寶亭留のスイートルーム・客室の詳細と予約はこちらから
- 住所:北海道富良野市学田三区
- 電話番号:0167-23-8111
- 最寄り駅:JR富良野駅 車で約15分
- 駐車場:あり(無料)
- 送迎:冬季のみあり
- チェックイン: 15:00-20:00
チェックアウト: 11:00 - 大浴場:あり(泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物泉)
- 自動販売機:あり
- スキー乾燥室:あり
- 電子レンジ:なし
- インターネット接続:LAN形式
- コインランドリー:なし
- 子供の宿泊:小学生以下は不可
※このページの情報は宿泊時のもので、現在はレストランのメニューが変更になっています。予約をする際は、事前に公式サイトなどで詳細をご確認ください。