小樽運河の目の前に位置する温泉旅館「運河の宿おたるふる川」に夕食・朝食バイキング2食付きプランで宿泊しました。
このページでは、会席料理の夕食・朝食バイキングを食べた感想とメニューを紹介します。
運河の宿おたるふる川には、「小樽雪あかりの路」開催期間中の2月と、7月のラベンダーシーズンに宿泊しました(小樽にラベンダー畑はありません)。
2月と7月のメニューの違いも紹介しています。
なお、運河側ツインルームのアメニティやラウンジ、天然温泉の大浴場については前のページをご覧ください。
2月の季節会席(基本の夕食メニュー)
小樽ふる川の夕食のスタンダードメニューは、全部で8品の会席料理になります。
2月の季節会席 献立
- 先付
湯葉豆腐・ズワイガニ塩辛・卵元・ラディッシュ・えんどう豆ソース掛け - お造り
オホーツク産メヌキ湯霜造り・ズワイガニ・噴火湾産ホタテ・ボタンエビ・紫蘇・芽物・山葵 - 焼物
真鱈昆布〆焼・まいたけバター・レモン・蛍烏賊の煮物 - 箸休め
コンソメ仕立て大和芋のつみれ・白髪葱・イタリアンパセリ - 煮物
富良野産和牛バラ煮込み・茄子揚げ浸し・大根・人参・チンゲンサイ - 強肴
野菜煮浸し ニセコ産栗かぼちゃ・函館山スルメイカ・ヤングコーン・オクラ・イチジク・チーズソース - お食事
黒千石豆と古代米の炊き込みご飯 道産米ななつぼし
香の物 柚子大根・小茄子漬
味噌椀 鶏つみれ・豆腐・小葱 - 菓子
さつま芋プリン・抹茶クリーム・黒蜜・ブルーベリー
2月の夕食を食べた感想
席に案内していただき、すぐに運ばれてきた料理はみかんリキュールを使った食前酒。
甘くて飲みやすかったのですが、私はお酒をほとんど飲めないため、すぐに顔が火照ってきました。
夫が「飲みやすいけどアルコール度数がかなり強いよ」と言っていたので、酔いやすい人は要注意です。
先付の湯葉豆腐。
固めの食感の湯葉豆腐と、コクのあるえんどう豆ソースに酸味があるズワイガニの塩辛の風味が加わり、初めて食べる味の組み合わせです。
海の幸と山の幸の旨味のコラボが、何ともおいしい一品でした。
お造りは大きなお皿に2人分が盛り付られています。
私はカニアレルギーが少しあるので蟹は夫にあげて、新鮮なホタテのお刺身を2人分食べました。
ホタテは甘味が濃く、しっかりとした噛みごたえもあって美味。
ボタンエビとメヌキのお刺身は小皿に1人分ずつ盛り付けたものが、大皿に乗っていました。
甘エビの柔らかな触感は苦手ですが、ボタンエビの弾力がある身は噛みごたえがあって美味しい。
甘エビを敬遠している夫もボタンエビは気に入ったようで、おいしそうに食べていました。
メヌキは臭みを感じない固めの身と、ほどよい脂のりが美味。
知らない魚なので調べてみたら、身体が真っ赤な深海魚でメヌケとも呼ばれ、水揚げが少ないことから高値で取引される高級魚でした。
お刺身をおいしく食べられるよう、酢飯・かつおぶしの板状シート・海苔が、お造りと一緒に運ばれてきます。
私は食事の途中でお腹いっぱいになりそうなので、酢飯と海苔セットを全て夫にあげました。
炭水化物人間の夫は、手巻き寿司にして大喜びで食べていました。
真鱈の焼物には北海道産のカリフラワーとタマネギ、ドライトマトが添えられています。
お野菜はどれも甘味があり、小鉢に入ったホタルイカの煮物は薄味で食べやすく仕上がっていました。
次の料理は、モチモチの食感がたまらなく美味しい大和芋のつみれとコンソメ風味のスープ。
白髪ネギと醤油の味付けで洋風になりすぎず、和風な料理に仕上がっています。
富良野産和牛バラ肉の煮物。野菜料理に見えるような盛り付けです。
白髪ネギ・チンゲンサイ・人参を移動させると、和牛と大根が出てきました。
箸ですぐに切れる和牛バラ肉を口の中に入れると、とろけてしまう柔らかさ。
肉の旨味が染み込んだ大根も、柔らかくて美味しかったです。
強肴は野菜の煮浸し。
サワークリームとクリームチーズを使った酸味があるソースが、野菜や無花果(イチジク)によく合います。
栄養豊富なオクラやイチジクが入っていて、美容にも良さそうな料理です。
お食事は、黒千石豆と古代米を使った炊き込みご飯とお味噌汁・お漬物。
黒千石豆は血管を若返らせると、テレビの健康番組でも紹介され一時は大人気となった希少な豆だとか。
栽培に手がかかり、北海道の一部の地域で少数の生産者さんが育てているそうです。
クセがなく食べやすい黒千石豆に、少しだけ入っている生姜のピリ辛風味が加わり、食べやすい塩味の炊き込みご飯。
小豆やお赤飯が苦手な夫も、塩と生姜の味付けで美味しいと喜んで食べていました。
豆類が苦手な人にもオススメしたい炊き込みご飯です。
お楽しみのデザートはサツマイモのプリン。
黒蜜と抹茶クリームで和風に仕上がっています。
さつまいも・栗・カボチャが苦手な夫の分も私が美味しくいただきました。
揚げ物やステーキがなく男性には物足りないかな?と思っていましたが、全てのお料理を食べ終えるころにはお腹いっぱいになっていました。
女性グループで来ている方は、ほとんど全員が黒千石豆の炊き込みご飯を、おにぎりにして部屋に持ち帰っていたので、女性には少し多いくらいの量かもしれません。
私は、酢飯全てと炊き込みご飯の7割くらいを夫に食べてもらったので、ちょうど良い量になりました。
7月の季節会席(基本の夕食メニュー)
7月は一人旅の途中に、2月と同じ基本の夕食付きプランで宿泊しました。
7月の季節会席 献立
- 先付
よもぎ豆乳豆腐(鰹出汁・胡麻)
甘海老塩こうじ漬・パプリカ・ラディッシュ - お造り
恵庭産 虹鱒・日高産 サメガレイ・宗谷産 帆立・宗谷産 牡丹海老・紫蘇・芽物・山葵
(板鰹と海苔で手巻きもお楽しみ下さいませ) - 焼物
北海道産 牛肉の馬鈴薯焼
黒糖カステラ・紅鮭こうじ漬・レモン - 口代り
釧路産 鰊と野菜の土佐酢掛け
小樽産 数の子(玉葱・緑大根・黄人参) - 煮物
若草饅頭(海老・玉子・すりみ・蓮根・新海苔)・白髪葱・人参 - 強肴
長芋白煮・紅鮭のスモーク・小樽産 新数の子・スナップエンドウ・しそ味噌・梅酢 - お食事
黒千石豆と桜海老の炊き込みご飯(銀山産 ななつぼし)
香の物 しば漬
味噌椀 鶏のつみれ汁(豆腐・小ねぎ) - 菓子
山中牧場の牛乳プリンと「とちおとめ」の蜜煮
一人で夕食を食べた感想
今回、案内された席は小樽運河を見ながら食事ができるカウンター席。
周囲の視線が気にならず、一人でもゆっくりと食事ができる席です。
テーブルに敷いてあるペーパーマットは、前回と同じデザインで北海道の特産品と地名が印刷されています。
私はお酒が飲めないので、ドリンクは烏龍茶を注文。
食前酒はアルコール度数が高めですが、量が少ないのでどうにか飲むことができました。
先付の「よもぎ豆乳豆腐」。
グリーンのよもぎ豆乳豆腐に、ラディッシュのピンクやパプリカの黄色が映える一皿です。
ぷるんとした食感の豆腐と、弾力がある触感の塩こうじ漬の甘海老を一緒に食べると、豆腐の美味しさが引き立ち味の深さを感じました。
立体的な盛り付けが美しいお造り。
恵庭産のベニマスは淡水魚にありがちな臭みがなく、上品な脂が乗っている北海道ならではのお刺身でした。
ボタンエビの身は、しっかりとした噛みごたえを感じる固さと弾力があり、甘味と旨味が濃厚です。
お造りには、酢飯・板鰹・海苔が添えられているので、手巻き寿司も楽しみました。
次の料理は、3種類の料理が並んだ「焼物」。
画像の料理は左側から、紅鮭こうじ漬・北海道産 牛肉の馬鈴薯焼・黒糖のカステラです。
牛肉の馬鈴薯焼と紅鮭こうじ漬は美味しかったけれど、何で黒糖カステラなんだろう?と、少し不思議な組み合わせでした。
口代りの「釧路産 鰊と野菜の土佐酢掛け・小樽産 数の子」。
土佐酢の優しい酸味が、鰊(ニシン)独特の生臭さを消し、旨味を引き立てています。
美味しくて、あっという間に食べきってしまい、野菜の下に隠れていたニシンと数の子を撮影するのを忘れてしまいました。
煮物の「若草饅頭(海老・玉子・すり身・蓮根・新海苔)」。
かなり大きなお皿に盛り付けられていて量が少なそうに見えますが、食べてみるとボリュームがあります。
若草饅頭の上に立体的に盛り付けられた、チンゲン菜・人参・白髪葱の彩りも美しいです。
たっぷりと野菜が使われた、ヘルシーな煮物でした。
強肴の「長芋白煮・紅鮭のスモーク・小樽産 数の子・スナップエンドウ・しそ味噌・梅酢」。
料理の下に敷かれた赤い液体が梅酢です。
梅酢の強めの酸味と優しい甘味が、数の子や紅鮭を引き立てる、夏らしい味わいの料理でした。
すでにお腹が膨れていましたが、次はボリュームがある「食事」の「黒千石大豆と桜海老の炊き込みご飯・香の物・味噌椀 鶏のつみれ汁」です。
炊きたての「黒千石大豆と桜海老の炊き込みご飯」は、お釜の蓋を取ると桜海老と生姜の香りが立ち昇り、お腹いっぱいでも食欲を掻き立てます。
全部を食べることがえきなかったので、半分くらいを「おにぎり」にしてもらい、夜食として部屋で食べました。
最後の料理は、山中牧場の牛乳プリンとイチゴ「とちおとめ」の蜜煮。
牛乳プリンのクリーミーさとイチゴの甘酸っぱさが相性ぴったりのデザートです。
お腹いっぱいでしたが、別腹のデザートは美味しく頂くことができました。
旬の食材を使った季節会席コースは、2月に泊まった時とは全く異なるメニューで、旬の食材を味わうことができました。
小樽観光の際には、また泊まって食事を頂きたいと思います。
朝食バイキング2月のメニュー
毎朝、数種類が提供される「焼き立てパン」。
この日の焼き立てパンは、クロワッサン・アップルパイ・ダブルチーズツイスト・メープルピーカンデニッシュ・全粒粉パンの5種類でした。
手作り感たっぷりのコーンスープ。北海道産のトウモロコシがゴロゴロ入っています。
焼き立てが提供されるポテトとベーコンのグラタンとミートボール。
クリーミーでじゃがいものホクホク食感がたまらなく美味しいグラタンは、ふる川の朝食バイキングで一番好きなメニューです。
大皿に盛り付けられた、タコと野菜のカルパッチョ。
北海道産の野菜が何種類も使われ、身体に良さそうなカルパッチョです。
「ご飯のお供」コーナーには、北海道産タラコ・函館産いか塩辛・ニシン甘露煮・梅干し・漬物など、白飯がどんどん進むお惣菜が並びます。
こちらは、鱈の煮物。薄めの味付けで鱈の旨味をしっかりと感じられる一品でした。
朝食バイキング7月のメニュー
7月に泊まった時の「ご飯のお供たち」コーナー。
蓮と五穀が入ったおかゆ。
食物繊維たっぷりで消化が良いおかゆは、女性宿泊客に人気のメニューです。
温かい洋風惣菜コーナー。
画像の料理は、ベーコン・スクランブルエッグ・コーンスープ・ウインナーで、ベーシックな料理が並んでいます。
こちらは、和風惣菜コーナー。
上段左から、カボチャの旨煮・しめじとカボチャの炒め煮・帆立と長芋のバター風味・小松菜の胡麻和え。
下段左から、タコと海藻のサラダ・ボイル野菜(じゃがいも・紫芋・カボチャ)・鶏肉のバンバンジー風です。
焼き野菜は、グリーンアスパラガスと茄子。
上の段の料理は、長芋のマリネ・トマトとモッツァレラチーズです。
フレッシュサラダコーナーは、新鮮な旬の野菜が並びます。
フルーツは、北海道産赤肉メロン・パイナップル・オレンジ・レッドグレープフルーツ・フルーツポンチ。
赤肉メロンが大人気で、補充されるとすぐになくなっていました
小樽運河側のカウンター席で朝食を食べる
朝食バイキングは、夕食と同じレストランで食べることができます。
オススメの席は、小樽運河を眺めながら食事ができるカウンター席。
朝食の開始時刻にレストランに行ったところ、カウンター席から席が埋まっていきました。
和食派の夫は、ご飯と味噌汁の他に和風のお惣菜を中心に取り分け。
私は洋食派なので、焼き立てパンとコーンスープの他に、洋風のお惣菜を中心に取り分けました。
こちらは、一人旅で7月に泊まった時の朝食です。
数種類の焼き立てパンが並びますが、特に美味しいと思ったのがクロワッサンとアップルパイ。
外はサクサクで中は熱くて、小さいサイズとはいえ6個も食べてしまいました。
取り分けたお惣菜は、左上からシュウマイ・ミートボール・ポテトグラタン・タコのマリネ・グリーンアスパラガス・野菜の煮物・鶏肉のバンバンジー風です。
運河の宿おたるふる川に泊まる数日前、札幌駅のセンチュリーロイヤルホテル札幌の朝食バイキングでも、旬のグリーンアスパラガスを食べましたが、北海道のアスパラは本当に美味しい。
シンプルにグリルしたアスパラが、この日の朝食の中で一番美味しいと思いました。
運河を眺めながら食べる朝食バイキングは、和洋の手作りお惣菜がたくさん並び、ロケーションも味も大満足の内容。
美味しい朝食をありがとうございました。
荷物を預けて小樽観光へ
朝食を食べたあと、部屋で少し休んでから大浴場へ行って温泉を堪能。
チェックアウト時刻ギリギリに部屋を出て、フロントに荷物を預けて小樽の街をのんびりと観光しました。
2月はライトアップイベント「小樽雪あかりの路」の開催期間中に泊まりましたが、昼間の街も風情があって良かったです。
天然温泉と美味しい食事を楽しめる小樽の旅館は少ないので、小樽観光の際にはまた利用したいと思います。
運河の宿おたるふる川の詳細
- 住所:北海道小樽市色内1-2-15
- 電話番号:0134-29-2345
- 最寄駅:JR小樽駅 徒歩約13分
- 駐車場:あり(20台・1泊500円)
- チェックイン: 15:00~24:00
チェックアウト: 12:00 - 自動販売機:あり
- コインランドリー:ランドリールームあり
- 電子レンジ:なし
- 無料ドリンク:コーヒー・ゆず茶・昆布茶・ビネガードリンク・ワインなどあり
- Wi-Fi:あり
- 大浴場:あり(天然温泉・泉質 ナトリウム塩化物泉)
※このページの内容は宿泊時のものです。現在は食事の提供方法やメニューが変更になっている可能性があります。