日本三大夜景のうちの一つに選ばれた神戸の夜景。
神戸の夜景といっても、六甲山展覧台やハーバーランド・ビーナスブリッジなどがありますが、日本三大夜景に選ばれているのは摩耶山掬星台からの夜景を指しています。
このページでは、神戸の夜景を見た感想、摩耶山掬星台のバスツアー。ケーブルカーとロープウェイを利用する際の注意点のほか、六甲山とどっちがオススメかを紹介します。
三宮から摩耶掬星台への行き方
地図を見ると分かりますが、摩耶山のケーブルカー乗場はどの駅からも離れています。
強いて言えば、阪急の王子公園駅やJRの摩耶駅が近いといえば近いですが、王子公園からは1km以上離れています。
さらに、ケーブルカー乗場に近づくにつれ、とんでもない急な坂道がたくさんあるため、歩いていくのは体力が必要。
そこで、摩耶山へのアクセスは、電車を使って三宮駅か新神戸駅か六甲道まで移動して路線バスに乗るのがオススメです。
バスを利用した摩耶ケーブルまでの行き方
三宮駅からは、18系統「摩耶ケーブル経由 六甲道」行きに乗車。
JR六甲道駅・阪急六甲駅からは、18系統「摩耶ケーブル経由 三宮」行きに乗車。
JR灘駅・阪急王子公園駅からは、坂バス(小さなコミュニティバス)の「まやケーブル下」行きに乗車。
どのバスも「まやケーブル下」駅で降りれば、目の前がケーブルカー乗場になります。
私は三宮からバスに乗ろうと思っていましたが、バスが行ってしまったばかり。
バスの本数が少ないため、電車に乗って六甲道まで移動して三宮行きのバスに乗りました。
バスのシートを見ると、ポートタワーや風見鶏、異人館(うろこの家)、カワサキワールドなどがデザインされているのを発見。凝ってるな~と思いました。
【まやケーブル下バス停】
上の画像は、まやケーブル下バス停。「まやケーブル下」バス停で降車すれば、すぐにケーブルカーに乗ることができます。
摩耶ケーブルとロープウェイに乗るときの注意点
摩耶ケーブル駅で、ケーブルカーとロープウェイの往復チケットを購入します。
ケーブルカーとロープウェイの往復料金は1,560円(2020年3月現在)。
山頂の「星の駅」までの所要時間は、「虹の駅」での徒歩5分くらいの乗換を含めて15分程度です。
山頂の星の駅まで行けば、あとは夜景を見て帰るだけ。そう思うと痛い目に合うのでご注意を。
摩耶ビューライン(ケーブルカー・ロープウェイ)の営業時間はとても短く、月曜日から木曜日までの平日は最終便は夕方までとなっています。
夜になると山頂までの交通手段がなくなるので、日暮れ後にケーブル下バス停まで行っても、ケーブルカーとロープウェイの営業が終了していた・・・なんてことも。
おまけに、毎週火曜日は運休日となっています。
雅美は運休日があるとは知らず、初めてバスで行った時、ケーブルカーが動いていなくて大ショック!でした。
さらに、毎年2月中旬から2月下旬にかけて年次点検のため約2週間も運休に。
それ以来、摩耶山掬星台に行きたいときは、曜日に注意して旅行と観光のスケジュールを組むようにしています。
三宮駅と新神戸駅から摩耶への直通急行バスを運行
摩耶山掬星台へ行くケーブルカーとロープウェイに乗るためには、摩耶ケーブル下バス停で降りるために本数が少ない路線バスを利用する必要がありました。
2019年は神戸市の社会実験として、三宮駅と新神戸駅からまや「ビューライン」「六甲ケーブル」をつなぐ急行バスが運行されました。
六甲と摩耶への急行バスの運行期間は、2019年4月20日から11月30日で期間中は毎日運行。
また、急行バスの運行にあわせて、企画乗車券「六甲・摩耶1dayチケット」も販売。
六甲・摩耶1dayチケットの価格は、大人1,500円・小人750円。
チケットを利用すれば、摩耶・六甲へ行くバスの他、六甲摩耶スカイシャトルバス・六甲山上バス・六甲ケーブル・まやビューライン(ケーブルカーとロープウェイ)が1日乗り放題になります。
また、「六甲・摩耶1dayチケット」の提示で山上施設での割引・特典があるので、上手に利用すればかなりの割引に。
2020年の運行は発表されていませんが、急行バス運行が始まったら、急行バスと1日乗車券を利用してはいかがでしょうか。
摩耶ケーブルの営業時間と最終便
【春】3月20日から7月19日まで
- 【月・水・木】
上り(ケーブル下→山頂)
始発 10:00
最終 17:20
山頂→ケーブル下
始発 10:10
最終 17:30 - 【金・土・日・祝日】
上り(ケーブル下→山頂)
始発 10:00
最終 20:40
下り(山頂→ケーブル下)
始発 10:10
最終 20:50
【夏】7月20日から8月31日まで
- 上り(ケーブル下→山頂)
始発 10:00
最終 20:40 - 下り(山頂→ケーブル下)
始発 10:10
最終 20:50
※夏休み期間中は毎日営業し、平日の営業時間も長くなります。
【秋】9月1日から10月31日まで
- 【月・水・木】
上り(ケーブル下→山頂)
始発 10:00
最終 17:20
下り(山頂→ケーブル下)
始発 10:10
最終 17:30 - 【金・土・日・祝日】
上り(ケーブル下→山頂)
始発 10:00
最終 20:40
下り(山頂→ケーブル下)
始発 10:10
最終 20:50
【冬】11月1日から3月19日まで(2月13日から2月28日は運休)
- 【月・水・木】
上り(ケーブル下→山頂)
始発 10:00
最終 17:20
下り(山頂→ケーブル下)
始発 10:10
最終 17:30 - 【金・土・日・祝日】
上り(ケーブル下→山頂)
始発 10:00
最終 19:40
下り(山頂→ケーブル下)
始発 10:10
最終 19:50
※年次点検運休日のため毎年2月中旬から2月末まで運休。
上記のように、営業時間はシーズンと曜日で変わるので、必ず運行スケジュールを確認してから出かけるようにしてください。
また、ルミナリエや春節などの行事があると、イレギュラーで営業時間が延長することもあります。
詳細は摩耶ビューライン公式サイトでご確認ください。
三宮から摩耶山までバスやタクシーの神戸夜景観光コースはある?
結論から言うと、期間限定・曜日限定で、摩耶山掬星台へ行くバスツアーが開催されていました。
神姫バスが催行する「摩耶ケーブル・ロープウェーで行く神戸夜景コース」は、2018年11月から2018年3月の毎週金曜日のみの運行されていましたが、2018年は運行されていません(前の項目で紹介した、急行バスが運行と1日フリーパスが便利です)。
バスツアーは運行していないし、ケーブルカーとロープウェイの乗り継ぎが面倒だから、タクシーで行けばいいんじゃない?
こんな考えが頭をよぎったことがあります。
ところが、掬星台の近くに行ける一般道がないため、新神戸の有料トンネルを通るか、六甲山の有料道路を通って掬星台まで行かなければなりません。
三宮から摩耶山へタクシーを利用するとかなり大回りになります。
三宮から摩耶山までタクシー料金をシミュレーターで計算すると、片道7,000円という結果に。
いろいろとツアーを調べてみましたが、ビーナスブリッジやハーバーランドを周るタクシーの夜景観光ツアーはありますが、六甲山天覧台や摩耶山掬星台に行くコースはありません。
神姫バスの摩耶山掬星台ツアーに参加できないときは、電車・バス・ケーブルカー・ロープウェイを乗り継ぐか、高いタクシー料金を払うしか方法はなさそうです。
ケーブルカーとロープウェイは一番うしろの位置がオススメ
ケーブルカーに乗ったら、上りの時は進行方向いちばん後ろ、下りのときは進行方向いちばん前の席(要は一番低い席)が座るようにしましょう。
前の人の頭などの邪魔が入らず、遠くなっていく街の灯りを楽しむことができます。
【摩耶山ケーブルカーから見る夜景】
12月9日に撮影したので紅葉はほとんど終わっていますが、11月下旬なら紅葉と夜景のコラボを楽しめてオススメです。
動画を撮影してみました。よかったらご覧くださいね。
【動画】摩耶山掬星台の夜景&ケーブルカー・ロープウェイからの風景
ロープウェー星の駅には光の道が
摩耶山山頂のロープウェイ「星の駅」の駅舎を出て、掬星台の方向に歩いていくと青白く光る道があります。
光の小径と名付けられた光る道は、ブラックライトで照らすと光る石を埋め込んだもの。
駅舎の外壁をみると、ブラックライトが取り付けてありました。
【ブラックライトで浮かび上がる光の小径】
画像では光る道がうまく写っていませんが、実際にはもっと明るくてキレイに見えます。
夜景だけではなく、足元にも注意して見てくだいね。
夜景鑑賞のベストシーズンと天気
夜景鑑賞で一番大切なのは天気で、晴れていれば美しい夜景を見ることができると思いがち。
ところが、晴れていても夜景が美しく見えないことがあります。上の画像は12月9日に撮影したもの。
お昼過ぎに雨が降ったあとで晴れましたが、気温が高かったのと風の向きが良くなかったため、モヤがかかってクリアな夜景を見ることができませんでした。
そして、上の画像は翌日の12月10日に撮影したもの。
風が強くとても寒かったですが、空気が澄んでいてクリアな夜景を見ることができました。
上の画像は12月9日にポートアイランドや三宮方向を撮影。
全体的にモヤがかかり、対岸の関空や和歌山方面の灯りがほとんど見えていません。
一方、同じ方向を翌日の12月10日に撮影すると、対岸の和歌山方面の灯りもクッキリと見えています。
冬は空気が乾燥し澄んでいることが多いため、夜景鑑賞のベストシーズンになります。
ところが、春や夏の気温と湿度が高いシーズンは、快晴でもボケた夜景しか見えないことも。
本当に美しい夜景を見たいのなら、できるだけ冬の空気が乾燥している日に行くようにしましょう。
摩耶山へ行くツアーはある?
【摩耶山のケーブルカーは赤と緑の2台】
摩耶山へのアクセスは三宮や六甲道からのバスの本数が少ないし、ロープウェイの営業時間は短くて面倒くさいですよね。
旅行会社などが催行する、摩耶山夜景ツアーがあったら便利だと思いませんか?
実は、神戸のホテル宿泊をJTBで予約をすれば、500円で三宮から往復できるツアーが何年の前はありました。
今でもツアーがあるかな?と思い、あちこち探してみましたが現在はないようです。
以前は摩耶山の夜景を見に行く人が少なかったのですが、最近ではミシュラングリーンガイドに掲載されたこともあり、外国人がとても多くなって混雑する日も多くなりました。
混雑するようになったせいか、別の理由かは分かりませんが、ツアーがなくなったので自力で電車やバスを乗り継いでいくか、レンタカーで行くしかないようです。
※神姫バスの摩耶山掬星台バスツアーが、2017年4月から9月の金曜日のみ、期間限定で開催されていますが、期間終了後の継続は不明です。
摩耶山と六甲山の夜景はどっちがいい?
六甲山天覧台の標高は737.5m、摩耶山掬星台の標高は700m弱です。標高は約40mの差があるだけですが、神戸寄りか大阪寄りかの位置の差と、山から海までの距離が違っています。
結論から言うと、アクセスは六甲山の方が良いけれど、夜景の美しさという点では摩耶山が断然オススメ!というのが個人的意見です。
摩耶山掬星台は海まで比較的近く、大阪方面から三宮・ハーバーランドまで見ることができて絶妙な距離感も良い。
ところが、六甲山天覧台から大阪方面は美しく見えますが、神戸方面を見ると手前の山が邪魔をして見ることができません。
また、展覧台から街や海までの距離があるため、妙に遠い感じがする夜景になってしまいます。
掬星台ならほどよい距離と高さ、三宮やポートアイランド、神戸ハーバーランドなどの美しい夜景も見ることができて、大阪方面も美しく見える。
上記の理由から、摩耶山掬星台からの夜景が日本三大夜景に選ばれる理由だと、勝手に想像して楽しんでいます。
まとめ・日本三大夜景に選出されるだけある美しさ
日本三大夜景に選ばれた摩耶山掬星台から見る神戸の夜景。
六甲山天覧台が有名ですが、三宮やハーバーランド方面まで美しく見ることができて、絶妙な近さと高さから楽しめる摩耶山からの夜景が美しいなと思います。
私は何年かに1回くらいのペースで訪れていますが、いつの間にか外国人が増えていてビックリ!ですが、相変わらずの夜景の美しさでした。
強いて言えば、ケーブルカーとロープウェイが平日も遅くまで運行してくれれば嬉しいなと思うのでした。
摩耶山に夜景が見えるホテルはある?
【オーシャンテラスあじさいからの眺望】
せっかく掬星台に行ったなら、摩耶山で夜景を見る部屋に宿泊できるホテルで過ごしたいときもありますよね。
掬星台から歩いて10分ほどの場所にあり、美味しいイタリアンレストランを併設しているホテル「オテル・ド・摩耶」が一番近いですが、夜景を見ることができるのは屋上のジャグジー風呂のみ。
夜景を見る部屋専用のテラスと、夜景を見ながら入浴できるお風呂がついた「オーシャンテラスあじさい」は、摩耶山と六甲山の中間くらいの位置にあります。
【オーシャンテラスあじさい客室のビューバス】
オーシャンテラスあじさいは、夜景の美しさもさることながら、季節ごとにかわるお料理とホスピタリティあふれる接客が魅力。
摩耶山・六甲山の夜景を見ながら宿泊したいときは、オーシャンテラスあじさいに行ってみてはいかがでしょうか。
オーシャンテラスあじさいのアメニティや、神戸牛と海鮮をふんだんに使った豪華な料理を食べた感想は、上のリンクからご覧ください。