函館の夜景

実家の母・夫・私の3人で、夏の北海道旅行に行ってきました。

母が元気で歩けるうちに旅行に連れていこうと思い、過ごしやすい夏の札幌・富良野・函館を観光することに。

今回の旅行は、母が行きたいところを中心に回るスケジュールを組んで、航空券とホテルは全て個別に手配しました。

このページでは、札幌・富良野・函館のルート、泊まったホテル、食事や観光スポットなどを紹介します。

北海道旅行のツアーを選ばない理由

富良野のラベンダー畑

今回、手配が楽なツアーに申し込まなかったのは、泊まりたいホテルのツアーがなかったのが大きな理由です。

もうひとつの理由は、私たちが住んでいる場所と、母の住んでいる場所があまりにも遠いから。

東京の実家で一人暮らしをする母と、西日本の日本海側のド田舎に住む私達夫婦。

途中で合流するのは難しく、北海道ツアーを申し込むと、私たちが東京に出て羽田から出発する必要があります。

ところが、私は北海道に行く前に大阪出張が入っていて、前日まで大阪で仕事というスケジュール。

さらに、北海道最終日に函館で仕事の打ち合わせを入れたため、出発日と最終日の日程が母とずれてしまうことになります。

最初は、ホテルと航空券がセットになった「パッケージツアー」を申し込もうと思いましたが、北海道に行くのはハイシーズンの7月で週末という、旅行代金が高くなる条件が重なっています。

そこで、パッケージツアーの料金と、スカイマークやジェットスターを使って個別にホテルを予約した場合の料金を比較。

料金を比較した結果、スカイマークやジェットスターの航空券とホテルを個別で申し込んだほうが安く、パッケージツアーのほうが高い結果になりました。

さらに、母を喜ばせるために絶対に泊まりたいと思っていた、フラノ寶亭留(フラノホテル)や、ホテルナトゥールヴァルト富良野のスイートルームは、パッケージツアーで手配することができません。

新千歳・札幌・富良野・札幌・函館の移動はハードだなと思いつつ、富良野も函館山の夜景も見たいという母の希望を叶えるため、仕方がなく全てスケジュールに入れたら、以下の旅程になりました。

1日目:自宅から大阪へ

ホテルトラスティ阿倍野

大阪に出張していた私は、自宅から大阪まで移動した夫と合流。

天王寺駅から地下道でつながっている、ホテルトラスティ大阪阿倍野のセミダブルルームに宿泊。

2人で泊まるには、若干狭さを感じる部屋ですが、部屋が広いツインルームではなく、料金の安いセミダブルルームを予約しました。

夜遅くにチェックインして、朝早くチェックアウトするので、セミダブルルームで十分でした。

2日目:関空から新千歳に移動して札幌に宿泊

ベッセルイン札幌中島公園のスーペリアツインルーム<

大阪の堺近辺で打合せをしたあとは、南海電車に乗って関空へ。

関空からは、ジェットスターで新千歳へ移動しました。

打ち合わせ場所が関空に近いこともあり、飛行機代を節約するために、ジェットスターのセールで航空券を購入。

母は、予約しておいたバスに乗って、東京駅から成田空港へ向かい、ジェットスターで新千歳に移動。

ジェットスターのセールを利用することで、運賃を節約できました。

LCCが離発着する成田空港の第3ターミナルは、鉄道を利用すると成田空港駅から歩いて15分以上の距離があります。

高齢の母が楽に移動できるように、東京駅から第3ターミナルの前まで行ける京成電鉄のシャトルバス(900円)を予約しました。

7月の土曜日だったので、札幌駅周辺は空室が少なく、さらに宿泊料金が高いです。

結局、広めのスーペリアツインルームに1部屋だけ空きがあった、ベッセルイン札幌中島公園を予約。

エキストラベッドを入れて、狭いと思いながら3人で眠りました。

3日目:札幌から高速バスで富良野に移動して宿泊

ナトゥールヴァルト富良野のフクロウ

札幌から富良野へは高速バス「高速ふらの号」で移動。

JR札幌駅からJR富良野駅まで直通運転する「特急ラベンダー号」は満席だったため、リーズナブルで乗り換えなしの高速バスを利用しました。

高速バスは意外に便利な反面、車体が古いせいか、けっこう揺れて乗り心地はウ~ンでした。

お昼すぎに富良野駅に到着して、駅からすぐの場所にあるトヨタレンタリースへ。

予約していたレンタカーを借りて、まずは大好きなファーム富田に向かって出発です。

とみたメロンハウスの2色カットメロン

この年は天候不順で、ラベンダーの開花が遅れていて見頃前だったのが残念。

ラベンダーの見頃の時期には少し早かったけれど、ファーム富田横の「とみたメロンハウス」で激甘の富良野メロンと、驚くほど甘みがあって瑞々しい白いトウモロコシを買って昼食にしました。

ファーム富田の向いにある「とみたメロンハウス」は経営が別のようで、意味深な看板が気になりますが、2色入ったカットメロンは500円とお手頃なのが嬉しい。

今まで食べたメロンの中で一番おいしい!と夫は大感激。

白いトウモロコシ

写真だと黄色っぽく見えますが、実際はもう少し黄色が薄い白いトウモロコシ。

白いのに甘さが強く、旨味もあってすごく美味しくて大満足。

15時を少し過ぎた時間に、ホテルナトゥールヴァルトに到着。

ホテルナトゥールヴァルト富良野はフクロウをテーマにしたホテルで、館内のあちこちに可愛らしいフクロウが。

幸運を呼ぶと言われているフクロウを見ていると、何か良いことがありそうな気分になれちゃいます。

4日目:富良野に滞在

憧れの「フラノ寶亭留」で、極上の食事と温泉を堪能。

フラノ寶亭留のディナーは、北海道の和牛と蝦夷鮑がついたフレンチコースを予約しました。

フラノ寶亭留(フラノホテル)の宿泊記-スイートルームのアメニティ・プライベートラベンダー畑・温泉大浴場を紹介

じつは、フレンチのディナーコースや懐石料理は、好き嫌いが多い夫と母は大の苦手。

でも、フラノ寶亭留のフレンチは美味しいと聞いていたので、鉄板焼にしたがる夫を無視して、フレンチを予約しました。

肉の塊が苦手な母のために、ステーキを他の料理に変更していただいたら、好き嫌いが激しい母も「美味しい」を連発して大感激。

夫は、苦手な食材が入った料理があっても、「旨い!」を連発しながら食べていました。

フラノ寶亭留のフレンチディナー
【フラノ寶亭留のフレンチディナー】

また、朝ごはんに出てきた、自家菜園で収穫した野菜を使ったサラダは、今まで食べたサラダの中で一番美味しかったです。

他の料理ももちろん美味しかったけれど、サラダが美味しくて、やっぱり素材は大事だなと思いました。

大切に育てられた新鮮な野菜は都会の野菜とは全く違って、それだけで贅沢なご馳走になります。

>>フラノ寶亭留のフランフレンチディナーや客室の詳細はこちら

5日目:富良野から新千歳に移動して函館へ

ラビスタ函館ベイのデラックスツインルーム
【ラビスタ函館ベイ】

10時に富良野駅を出発する高速バスに乗って札幌駅まで移動。

さらに、札幌駅からはJRで千歳空港駅へ移動しました。千歳空港からはANAの小型機で函館空港へ。

新千歳から函館へ飛ぶ飛行機は小さなプロペラ機で、片側2列×2列・合計74席の小型機です。

予約した席はプロペラの横の位置で、高所恐怖症の母は窓の外を絶対に見ようとしません。

あとから聞いたら、プロペラが止まったら落ちると思って、怖くて見ることができなかったそうです。

逆に、飛行機が大好きな夫はプロペラや外を見て大喜び。

飛行機が小さすぎて空港のブリッジと高さが合わないため、新千歳空港ではバスに乗って飛行機の近くまで移動。

函館空港では飛行機にかけられた階段を降りて、歩いて空港の建物に入るという形になりました。

ボンバルディア DHC8-Q400
【プロペラ機・ボンバルディア DHC8-Q400】

飛行機が苦手な母のためにJRの「スーパー北斗」での移動も考えたけど、鉄道だと札幌から函館まで4時間弱かかるのです。

以前スーパー北斗に乗ったときは、すごく揺れて時間もかかって疲れたので、今回は飛行機にしました。

函館山ロープウェイ
【函館山ロープウェイ】

ラビスタ函館ベイにチェックインしたあとは、ロープウェイ乗り場までのんびり歩いて函館山の夜景見学に。

ところが、予想以上に混んでいて外国人の声がうるさくて、人混みが苦手な夫はグッタリ。

ほとんどが外国人じゃないかと思うくらい、韓国の人と中国の人が多かったです。

夕食は、函太郎でお寿司を食べましたが、行く時間が遅かったせいでネタの種類が少なくて残念な結果に。

移動だけで約7時間かかって、函館山は大混雑で騒がしくて、めちゃくちゃ疲れた1日になりました。

限られた日程で「函館山の夜景を見たい」という母の希望を叶えるために強行スケジュールになりましたが、母は夜景を見て喜んでいたから良かったのかも。

6日目:函館に滞在

ラ・ジョリー元町のダブルルーム
【ラジョリー元町】

この日に帰る母を、空港行きバスに乗るまで見送って、私達夫婦は、同じ仕事をしている仲間とミーティング。同じ朝ごはんが続くと飽きてしまうため、この日はホテルを変えて、ラジョリー元町に宿泊しました。

函館ラコンチャのパエリア

夕食は、ベイエリアのスペイン料理店「ラコンチャ」でいただくことに。

ノープランで入ったラコンチャのスペイン料理は、どれもクオリティが高いのにお値段は良心的。

大好きなパエリアを食べることができた夫は、満足したようでとても嬉しそうでした。

7日目:函館から伊丹に移動して日本海側のホテルへ

函館から最短ルートで自宅へ戻ろうとしても、公共の交通手段が限られているため、1日で戻ることができません。

仕方がないので、自宅に比較的アクセスが良い都市で1泊して、翌日の午後に自宅に戻りました。

毎日ホテルを変えるスケジュールで、バタバタな北海道旅行になりましたが、色々な部屋に宿泊できて母は大喜び。

あちこち手配をしたせいで、最後のホテルで日にちを1日間違えていたことに気がついて焦ったり、引率者の私はグッタリの旅行となりました。

でも、母と夫は大喜びしていたので、疲れたけれど良い思い出ができて良かったです。

おまけ:美瑛 白金の青い池を見て夫はガッカリ

夫は、初めて富良野に行くので、大人のためのガイドブック「おとな旅プレミアム 札幌・小樽・富良野・旭山動物園」を見て「美瑛白金の青い池」に興味津々。

2年くらい前に、バスツアーで行ったことがある、母と私は「・・・」。

見ないと気がすまないと思うので、富良野からレンタカーで青い池に行きました。

テンションが揚がった夫が、青い池が見えた瞬間、「・・・・・・」。

声もなくガッカリしていたのが印象的でした。

期待しまくりの夫が、どういう反応をするか分かっていたから、行く前から「期待しちゃダメだよ」ってしつこく言ったけど、やっぱり落ち込みました。

青い池の駐車場で「騙された!」と怒っていた子供が印象に残りました。

さらに、「ママ、ここは本の写真と違う。本と同じ場所に連れて行って!」と訴えていた女の子もいました。

美瑛白金の青い池

ちなみに、上の写真は曇りの日に撮影した青い池です。

実際はもう少し色が淡くて曇った感じだったので、色を鮮やかに明るく色補正をしています。スミマセン。

なお、ガイドブックのような美しい色をした青い池は、日の出直後の条件がそろった日に行けば撮影できる可能性が高いとか。

ガイドブックのような美しい青色は、いつ行っても見ることができるわけではないのでご注意を。

富良野・美瑛の丘の景色に癒やされる

美瑛の丘

海が大好きで山に全く興味がなかった夫は「フラノ寶亭留」がとても気に入り、暇さえあればテラスから外の風景を眺めてご満悦。

家に帰ってからは「今の仕事はあと数年で辞めて、他の仕事にシフトすることは決まっている。その時は夏の間は富良野に住もう。」と言い出す始末。

富良野・美瑛の大きな自然と、なだらかに続く丘の景色がすごく気に入ったそうです。

フラノ寶亭留の客室テラス
【フラノ寶亭留の客室テラス】

函館山の夜景は相変わらずの大混雑で、初めて夜景を見る母のために、ロープウェイで往復。

ところが、母は極度の高所恐怖症。

よく考えたら、高所恐怖症の母がロープウェイに乗っても、外を見て楽しめるはずがないのです。

並ばないで乗れるバスに乗って、函館山に登れば良かったと、後になって気がついたのでした。

函館山の夜景

今回の北海道旅行では、かなり散財しました(合計いくらかは考えたくない)。

パーッと使ってしまったので、しばらくは節約生活に励みます。多分。

ホテルの殆どは2~4月頃に予約。宿泊料金は直前予約をするより多少割引になっていますが、それでも高かったです。

7月中旬以降の北海道って本当に高いです。富良野のホテルは特に料金が高騰するので、合計で何十万かの旅費がかかり涙が出そうになりました。

母に一生に一度の親孝行ができたから(大げさ)、良しとします。

色々あった北海道旅行ですが、皆様に何かしらの参考になれば幸いです。