ファーム富田のラベンダー畑は北海道富良野を代表する景勝地で、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。
満開のラベンダー畑は一面が紫になり北海道なり、北海道ならではの絶景を楽しめますが、満開の時期に行かないと美しさが半減してしまいます。
このページでは、ファーム富田ラベンダー畑の2023年7月現在の開花情報、見頃と満開になる期間の予想、アクセスや営業時間を、2020年7月に行った体験を踏まえて紹介します。
ラベンダーは品種によって満開の時期が異なる
ファーム富田では、早咲き・中咲き・遅咲きと品種の異なるラベンダーを植えています。
ファーム富田のラベンダーの品種は、6月下旬から開花する「濃紫早咲(のうしはやざき)」や、7月上旬に開花する「おかむらさき」「ようてい」、7月下旬に開花する「はなもいわ」「ラバンジン」など。
ラベンダー畑の多くの面積に植えられているのが「おかむらさき」「ようてい」の中咲き品種。
その年の気候によって見頃の時期が変わりますが、平均的な開花スピードだと7月中旬から7月23日ごろに早咲き・中咲き・遅咲きの品種のラベンダーが咲き揃い、最も美しい花畑を見ることができます。
満開の時期に富良野のホテルを予約する方法
富良野のホテルは数が少なく、海外からも多くの観光客が訪れるため、早い時期にホテルが満室になってしまいます。
人気があるフラノ寶亭留(フラノホテル)は、7月の予約は2月に受付が始まりますが、受付開始後数日で満室になってしまいました。
富良野周辺のホテルに泊まってラベンダー畑を見たい場合は、2~3月に予約を入れる必要があります。
2~3月に予約を入れる場合は、7月20~23日ごろにすれば、ラベンダーが満開の時期に当たる確率が高いですが、天候によっては見頃がずれるので「満開に当たればラッキー」位の気持ちで予約を入れましょう。
なお、7月に入ってからの予約でも、ホテル数が多い札幌周辺は空室が見つかりやすいです。
富良野周辺でオススメのホテル
富良野周辺で一番オススメのホテルは、プライベートラベンダー畑がある「フラノ寶亭留(フラノホテル)」で、北海道の食材を使った料理と天然温泉に入ることができるオーベルジュです。
また、様々なサービスがあり子供のためのスペースや貸し出し品が充実した「ホテルナトゥールヴァルト富良野」は家族連れに人気のリゾートホテルで、狭い部屋から家族向けのファミリールームまで客室の種類も充実。
富良野周辺のホテルは数が少なく、7月の予約受付が始まる1~2月には、すでに満室になっていることも珍しくありません。
富良野のホテルを7月間近に予約をするのは、タイミング良くキャンセルが出ない限り、不可能と言っても過言ではないでしょう。
また、札幌に泊まって富良野に移動して観光し、再び札幌に戻ることもできますが、札幌から富良野までの所要時間は片道2~3時間かかります。
富良野や美瑛を観光する予定なら、札幌からの往復は現実的ではないため、富良野や美瑛のホテルを予約できなかった場合は、少々遠くなりますが、旭川周辺のホテルを予約するのがお薦めです。
5月~6月の富良野は花が咲いている?
北海道の春は遅く、5月上旬(ゴールデンウィーク)の富良野は、東京で3月~4月初旬頃に咲く花がやっと開花し始める時期になります。
また、GWの富良野は桜が満開になる時期に当たりますが、都会のようなソメイヨシノの桜並木や、桜が沢山植えられた公園があるわけではありません。
GWのファーム富田の花畑は、クロッカスやチューリップ、パンジーなどの花が「花人の畑」で咲いているのみ。
ラベンダー畑やボーダー花畑など、大部分の花畑には何も咲いていません。
6月頃からラベンダー以外の花が増え始め、6月末には早咲き品種のラベンダーの開花が始まります。
また、ラベンダーは何年もかけて育っていく低木で、植え替えることはありません。
ラベンダーの花が終わったあとは、ラベンダーが開花する翌年の6月末~7月までは、花を刈り取ったラベンダーの株が並んでいるだけになります。
8月~9月のファーム富田
ファーム富田の花畑は8~9月まで楽しめますが、8月上旬に遅咲き品種のラベンダーが一部で咲いているのみで、8月中旬以降は咲いていません。
ファーム富田のラベンダーは、香料を抽出したりドライフラワーなどの製品にするために育てられています。
6月下旬から7月下旬にかけて開花が徐々に進むラベンダーの花は、満開を過ぎた頃に刈り取られるため、刈り取りが終わった7月末以降のラベンダーは葉や幹だけが残っている状態に。
刈り取られたラベンダーが再び花を咲かせるのは、翌年の6月下旬から7月下旬になります。
なお、ファーム富田ではラベンダー以外の花も楽しめるよう、さまざまな種類の花が植えられています。
8月~9月にかけては、ラベンダーのように見えるアメジストセージ(紫サルビア)が一部のエリアに咲いているので、ラベンダー畑っぽい雰囲気を楽しめるかもしれません。
また、面積は狭いですが「花人の畑」や「秋の彩りの畑」は9月下旬まで、色とりどりの花を楽しむことができます。
2023年の見頃予想と満開の期間
前の項目にも書きましたが、ファーム富田のラベンダーは複数の品種が植えられています。
早咲き・中咲き・遅咲きの順番に開花していき、約4週間に渡ってラベンダーを楽しめます。
2023年の見頃のピークは7月15日~7月22日ごろになりそうです。
なお、満開の時期はその年の気温や天気で異なり、例年通り開花が進むと7月中旬ごろが中咲き品種のラベンダーが満開の時期になります。
2023年7月24日現在の開花状況
20232年7月24日現在のラベンダー畑の開花状況は、早咲き品種と中咲き品種の刈り取りが進み、全体的に見頃は終わっています。
ラベンダー畑の一部に植えられている遅咲き品種は見頃です。
- 早咲き品種「濃紫早咲」:見頃終了(刈り取り済)
- 早咲き品種「ようてい」:見頃終了(刈り取り済)
- 中咲き品種「おかむらさき」:見頃終了(刈り取り中)
- 白いラベンダー:見頃終了
- 遅咲き品種「ラバンジン」など:見頃
- 彩りの畑:見頃終了
- ラベンダーイースト:見頃終了
2020年は7月17日にファーム富田に行ってきました。撮影した画像の一部を紹介します。
トラディショナルラベンダー畑は、中央の色が薄い部分(遅咲き品種のラバンジン)を除き、満開から見頃の後半の株が多いです。
駐車場に一番近いラベンダー畑「倖の畑」は満開です。
早咲き品種「濃紫早咲」は、枯れて茶色い花がある株も少し出てきたので、2~3日後には見頃の後半に入りそう。
ラベンダー畑「倖の畑」とマリーゴールド。
コントラストが美しく、絶好のフォトスポットになっていました。
「森のラベンダー畑」は中咲き品種「おかむらさき」が多く植えられていて、ほぼ満開。
ガイドブックや旅行会社のパンフレットに使われることも多い「彩りの畑」。
今年は麦が植えられた面積が多く花が少なめですが、濃さの違う緑が美しかったです。
彩りの畑のラベンダーもほぼ満開で、この後は枯れた花が増えて茶色っぽいくすんだ紫色に変化していきます。
ファーム富田周辺でお薦めのランチ
ファーム富田には、ラベンダーソフトクリームやメロンスイーツを販売する売店のほか、カフェテラスがありますが席数は多くありません。
そこでお薦めしたいランチが、ファーム富田の横で営業している「とみたメロンハウス」のレストランやカットメロンなどになります。
とみたメロンハウスでは、ハンバーガーやカレーなどを食べられるレストランやテイクアウトのピザを販売するショップ、メロンパンやメロンスイーツショップ、メロン直売所のカットメロンや、茹でたトウモロコシを販売する露店などが並びます。
私のお薦めは、最高に甘いカットメロンと茹でたトウモロコシ。
画像では黄色っぽく写っていますが、実際は黄色っぽさがほどんどない「白いトウモロコシ」です。
朝採りの新鮮なトウモロコシが果物のように甘く、1本食べただけでお腹いっぱいになりました。
ファーム富田とは関係がない店なので、とみたメロンハウスの食べ物を花畑に持ち込むことができないので、花畑を見たあとに休憩しながらランチを食べてはいかがでしょうか。
おやつにお薦めなのが、ファーム富田の売店で購入できるラベンダーソフト。
淡いラベンダー色をしたソフトクリームを食べると、口の中にラベンダーの爽やかな香りが広がります。
甘さは控えめでさっぱりと食べられる、ファーム富田で絶対に食べたいオリジナルスイーツです。
人が少ない時間帯
ファーム富田がある富良野は、札幌から車で約2.5時間、旭川からは約1時間という立地になります。
富良野にはホテルが少ないため、観光客の多くは札幌や旭川に宿泊をして富良野は日帰り観光をするため、朝10時前は比較的空いている時間帯になります。
近年はインバウンドが多く訪れるため、朝でも人が多くなりましたが、週末のお昼頃になると周辺道路は大渋滞。
お昼過ぎにはラベンダー畑は人だらけになるので、できるだけ早い時間に見に行くのがオススメです。
バスツアーのメリットとデメリット
札幌駅発着のクラブツーリズムのバスツアーに参加して、初めてファーム富田に行きました。
参加したバスツアーは、富良野の「ファーム富田」と「ふらのワイン」、美瑛の「四季彩の丘」を巡るコースで座ったまま目的地まで行けるのが楽でした。
バスツアーのメリットは、人気の観光地を効率よく巡れる点と、座っているだけで目的地まで行ける点です。
バスツアーのデメリットは、早朝にファーム富田に行くことができないため混雑していた点と、観光時間が限られている点です。
クラブツーリズムはツアーのコースが豊富で、「ファーム富田」と人気の北海道ガーデン「上野ファーム」を巡るツアーもあるので、花好きな方はバスツアーも検討してはいかがでしょうか。
>>クラブツーリズム「花畑巡り」バスツアーの検索はこちらから
※ファーム富田や上野ファームを巡るバスツアーは、「出発地」を選んだ後に検索窓に「ファーム富田」「上野ファーム」と入力すると該当ツアーが出てきます。
バスツアーでファーム富田に行った翌年は、旭川と美瑛に泊まって、JRの割引往復チケットで3日間観光。
旭川は札幌より富良野に近いですが、片道1時間ほどかかるので富良野や美瑛を電車で観光するには少し不便で、電車の本数が少ないのが難点です。
その翌日は、富良野駅でレンタカーを借りて、富良野のホテルに2泊して富良野観光をしました。
富良野に滞在するとホテル料金が高額になる反面、ラベンダー畑までアクセスが良いメリットがあります。
7月の富良野のホテル料金は高騰する上に予約が取りにくいので、札幌駅に宿泊して効率良くラベンダー畑を観光したい場合は、札幌駅発着のバスツアーがオススメです。
ラベンダー畑の営業時間
ファーム富田のラベンダー畑に営業時間はありません。
極端な話、深夜でも夜明けごろでも花畑を見ることができます。
ただし、カフェやレストラン、売店には営業時間があるので、グルメやショッピングを楽しみたい場合は、公式サイトの営業時間を確認して下さいね。
ファーム富田にコインロッカーが設置
2017年に行ったときはコインロッカーはありませんでしたが、2020年7月に行ったらコインロッカーが設置されていました。
コインロッカーの数は、大型4個・中型6個・小型8個。
コインロッカーの使用料金は、100円玉を入れて施錠し、鍵を開けると100円玉が戻ってくるので無料になっています。
ただし、ロッカーの数は少ないため、タイミングによっては空いていない可能性もあります。
入園料金・駐車料金・アクセスの詳細
- 住所:北海道空知郡中富良野町基線北15号
- 最寄駅:
・ラベンダー畑から徒歩7分(7~8月のノロッコ号など一部の列車のみ停車)
・中富良野駅より徒歩約25分
・中富良野駅からタクシーで約5分
・富良野駅か旭川駅からバス(快速ラベンダー号)に乗車「中富良野バス停」下車 徒歩約25分
・富良野駅からタクシーで約15分 - 駐車場:あり
- 駐車料金:無料
- 入園料金:無料
- 営業事案:
・花畑はいつでも鑑賞可能
・レストランと売店: 8:30~16:30ごろ(7~8月の営業時間)
※このページの内容は訪問時、および執筆時のものになります。現在は状況が異なっている可能性があります。