京都の東寺は、世界文化遺産にも登録されている真言宗の総本山です。
東寺のライトアップは紅葉が美しい秋のほか、桜が美しい春に実施され、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポット。
この投稿では2020年の紅葉の見頃、ライトアップの期間と拝観料、京都駅からのアクセスなどを紹介します。
京都の紅葉の見頃はいつになる?
京都の紅葉は、11月上旬から12月初旬にかけて見頃を迎えます。
紅葉が見ごろになる期間が約1か月も差があるのは、標高や場所によって色づき始める時期がずれるため。
また、樹木の種類によって色づく期間が異なることから、京都の紅葉の見ごろは1か月ほど長く続きます。
東寺の紅葉は、京都の紅葉スポットでは最後に見頃を迎えます。
紅葉の見頃が遅い理由は、東寺は標高が低く紅葉が始まるのが他のエリアより遅くなるため。
毎年11月下旬から12月初旬にかけて紅葉が見ごろになります。
私が見に行った2017年は冷え込みが弱い日が多かったため、11月末から12月初旬にモミジが真っ赤になる見頃を迎えました。
また、2018年は昨年よりも若干色づき始めた時期が早く、紅葉の見ごろは11月中旬から下旬ごろになりました。
金堂と講堂の拝観も忘れずに
東寺は真言宗の総本山で、日本で初めて作られた真言密教のお寺です。
紅葉に目を奪われて、参拝するのをを忘れてしまっては本末転倒。
東寺のライトアップを見に行くときは、必ず仏様に手を合わせるようにしましょう。
金堂は桃山時代の建物で国宝に指定されています。
東寺の本堂である金堂は1486年に焼失し、豊臣秀吉が発願し1603年に竣工しました。
金堂には、薬師如来坐像・日光菩薩像・月光菩薩像・十二神将像が祀られ、いずれも重要文化財となっています。
現在の講堂は室町時代に完成したもので、1491年に再建されました。
講堂には、国宝の梵天像・帝釈天像・不動明王像のほか、重要文化財の大日如来像や立体曼荼羅像が祀られています。
うす暗い講堂の中に入ると、仏像の数と重厚感に圧倒され、すべてを見透かされているような気分になります。
何体もお祀りされている仏像の中でも印象に残ったのが不動明王像。
不動明王像は睨みつけるような形相の中に深い慈悲を感じ、見つけているうちに心が洗われる気がしました。
ちなみに、真言密教の不動明王 慈救呪は「のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん」になります。
自分を見つめ直し、参拝させていただいた感謝の心をもって、慈救呪を唱えてみてはいかがでしょうか。
京都駅から東寺へのアクセス
東寺の最寄り駅は、近鉄の「東寺駅」になります。
「東寺駅」は京都駅からは1駅目になり、東寺駅から東寺までは徒歩10分くらいの距離。
また、1駅乗るために近鉄に乗り継ぐのが面倒くさかったり、交通費を節約したいときは、JR京都駅から15分ほど歩けば東寺に行くことができます。
なお、バスを利用すれば東寺入口の目の前にバス停がありますが、紅葉や春の行楽シーズンは京都市内は大渋滞することが多いので注意が必要。
スケジュールが詰まっているときに、バスを利用することはおススメできません。
時間に余裕があり、できるだけ歩きたくないときは、バスを利用するのが良さそうです。
京都市内の観光をするなら、900円の「京都市バス1日乗車券」や900円の「京都市バス・地下鉄1日乗車券」を買えば交通費が格安に。
ただし、バスが一番安く移動できますが、行楽シーズン中は渋滞が慢性化。時刻表より大幅に遅れる可能性があります。
余裕をもったスケジュールを組むようにしましょう。
五重塔 初層の特別拝観
普段は公開されていない五重塔の初層を期間限定で拝観できます。
国宝にもなっている五重塔は、通常は中に入ることができません。
特別拝観の会期は、2020年11月26日(木)から2020年12月12日(土)まで。
なお、紅葉ライトアップと同じ日に拝観することもできますが、五重塔の拝観は17時までとなっています(受付は16時30分まで)。
ライトアップの時間帯に行っても、五重塔の拝観はできないので注意してくださいね。
まとめ
京都には別の目的で行ったところ、東寺のライトアップが行われていることを知り、スケジュールを変更して拝観しました。
美しい紅葉と五重塔が織りなす風景は、これぞ日本の秋!という絶景そのもの。
紅葉の時期に京都に行ったら、必ず行ったほうが良い紅葉スポットだと思います。
思いがけず美しい風景に出会えて、素晴らしい仏像も拝観することができて、東寺に行くことができて本当に良かったと思います。
観光客が多すぎて驚きましたが、多くの人を惹きつける力があるのだと、行ってみて初めて納得できました。
東寺のライトアップ期間と参拝時間
東寺の紅葉ライトアップ2020は、下記の開催期間となります。
ところが、開催期間中は紅葉の見ごろが続くわけではないので、真っ赤にそまった紅葉を見たい方は、参拝の時期に注意が必要です。
- 2020年10月31日(土)から2020年12月13日(日)まで
- 公開時間:17時15分から21時30分まで
(拝観受付は21時で終了) - 拝観料:1,000円(中学生以下500円)
※昼間の拝観料は800円ですが、昼間と夜間を続けて鑑賞することはできません。紅葉ライトアップを見るためには別途拝観料の1,000円が必要です。
※このページの画像は2017年12月に撮影したもので、現在の紅葉の状況とは異なります。