名古屋の人気グルメ「ひつまぶし」を食べに、あつた蓬莱軒 松坂屋店に行きました。
このページでは、あつた蓬莱軒(ほうらいけん)で、うなぎの白焼やひつまぶしが食べられる「ミニうなぎ会席」を、行列に並んで食べた感想を紹介します。
週末は大行列に注意
名古屋で仕事があり、話の流れで仕事仲間と一緒に「ひつまぶし」を食べに行くことになりました。
翌日、ひつまぶしや鰻料理の名店「あつた蓬莱軒」にランチに行くという仕事仲間のグループに合流。
皆、名古屋駅周辺に宿泊しているため、名古屋駅から一番近い店舗となる松坂屋店に行くことにしました。
以前、あつた蓬莱軒に行ったことがある方から「長い行列ができていたから早めに行った方がいい」とアドバイスをいただき、11時に行けば空いているだろうと思いながら松坂屋に到着。
すると、まだ11時なのに、すでに長蛇の列ができていました。
ここはディズニーランドのアトラクションかい!と心の中でツッコミを入れつつ、案内の方に待ち時間を聞くと「1時間半くらい」とのこと。
せっかく名古屋に来たのだから並ぶことにしました。
みんなで話しながら行列に並んでいるうちに、1時間半ちょっとで店内に入ることができました。
日曜日ということもあり混んでいたようです。
週末に行く場合は、行列に長時間列ぶ覚悟で、時間に余裕をもってお店に行くことを強くオススメします。
あつた蓬莱軒 松坂屋店のメニュー
うなぎの食事
- ひつまぶし 3,600円
- 一半ひつまぶし 5,100円
- うなぎ丼 並(3切) 2,400円
- うなぎ丼 上(上に3切中に1切) 2,900円
- うなぎ丼 特上(上に4切中に2切) 4,100円
- うまき定食 2,800円
- 長焼御飯 並(4切) 2,900円
- 長焼御飯 上(6切) 4,100円
- 白焼御飯 並(4切) 2,900円
- 白焼御飯 上(6切) 4,100円
※すべてに、ゆば吸物と漬物付き。肝吸に250円で変更可能。
会席料理
ミニうなぎ会席 7,560円
- 付き出し
- お造り
- 肝焼き
- 白焼き
- うまき
- 会席ひつまぶし
- 肝吸い・香の物
- 水物
豪華なミニうなぎ会席
あつた蓬莱軒を紹介してくださった方から、これを食べるといいよとオススメされたメニューは、3,600円のひつまぶし。
席についてメニューをパッと見て、全員で3,600円のひつまぶしを注文しました。
少しすると「ミニうなぎ会席もある」という仲間の一言で、せっかく名古屋に来たのだから、どうせならミニうなぎ会席を食べようということに。
店員さんに注文を変更できるか確認したところ、変更していただけたので、ミニうなぎ会席の豪華なランチとなりました。
ひつまぶしを食べた感想
うなぎミニ会席は、うまきや白焼などの鰻料理を楽しめるコースです。
最初に運ばれてきたお料理は付き出し。
この日の付き出しは、テナガダコの煮物・じゅんさい・枝豆・マグロの煮物の4品。
以前、味噌煮込みうどんや味噌カツを食べた経験から、名古屋のお料理は濃い味付けだと思い込んでいましたが、素材の味がよく分かる薄めの味付けで、おいしく仕上がっています。
付き出しの次に、お造りと肝焼が一緒に運ばれてきました。
白とピンクの2種類の器に盛り付けられたお造りは、どちらもキレイ。
私はピンクの器だったので、隣の方の白い器も撮影させていただきました(下の画像)。
マグロはワサビとお醤油・白身魚の鯛は一緒に運ばれてきた塩昆布と一緒にいただきます。
白身魚の上品な味わいを塩昆布が引きたて、お醤油とワサビを付けるよりも美味しく食べられると思いました。
うなぎの肝焼きは、表面がカリッと焼かれ、甘めの焼き鳥のタレのような味付けです。
おいしくない肝だと独特の臭みが気になりますが、あつた蓬莱軒の肝焼は臭みがゼロ。
山椒の葉が爽やかな辛味をプラスして、さらに美味しく食べることができました。
この肝焼なら、肝が苦手な人でもおいしく食べられると思います。
次は白焼です。
関東ではウナギを蒸してから焼きますが、名古屋や関西では蒸さずに焼き上げます。
外側がパリッと中はフワッと香ばしく焼かれた白焼は、蒸したウナギと違って歯ごたえもあり、柔らかいだけのウナギより美味しく感じました。
「うまき」は、蓋つきの金色の器に入って運ばれてきます。
蓋を開けると、想像していたより遥かに大きな「うまき」が!
ウナギの味を引き立てるため、うまきの味付けは控えめになっています。
焼き立てでフワフワのうまきが予想以上に美味しくて、こちらもあっという間に完食。
トシのせいか量が食べられなくなってきている私は、うまきを食べ終わった時点でかなりお腹がいっぱいになってしまいました。
最後に出てくる「ひつまぶし」を最後まで食べられるか心配です。
そして、ミニうなぎ会席のメインとも言える、ひつまぶしが運ばれてきました。
少しの量かなと思っていたら、予想以上にボリューミー。
ひつまぶしが入った「おひつ」の横に置いてある普通サイズのお茶碗と比べると、いかに量が多いかが伝わるでしょうか?
おひつの蓋を取って、熱々のひつまぶしとご対面。
身が厚い大きな鰻が、ご飯の上にぎっしりと並んでいます。
まずは、ひつまぶしをお茶碗によそって、山椒を少しかけてシンプルに味わいます。
色が濃くて味が濃そうなタレですが、見た目とちがって甘味や塩気が控えめで、鰻の味がよく分かる味付けでとっても美味。
「ひつまぶしって、鰻の細切れをご飯に混ぜていただけでしょ?」って、食べたこともないのに、バカにしていたことを猛烈に反省しました。
次は、ひつまぶしにワサビ・刻み海苔・小口ネギを混ぜていただきます。
ワサビが鰻の脂っこさを消して、ネギと海苔の旨味が加わって、山椒をかけた時とは全く違う味わいに。
そして、最後はワサビ・ネギ・海苔を混ぜたひつまぶしに、熱々のお出汁をかけていただきます。
どの食べ方も、とっても美味しいー!
味が別の料理のように変わって、すごく驚きました。
恐るべし!ひつまぶしの奥深さ。
関東のうな重と同じ味付けで、細かいウナギをご飯に混ぜるだけだと想像していたお料理とは、まったくの別物でした。
肝吸いも味が控えめで、お吸い物の肝も臭みがまったくありません。
弾力があって噛みごたえがある肝と、上品なお出汁に食が進みます。
あつた蓬莱軒の「蓬」の文字が焼き付けられた湯葉も美味。
ところが、お吸い物を全部いただいて、ひつまぶしを半分たべたところで満腹に。
残すと申し訳ないので、まだまだ余裕で食べられそうな仕事仲間(一回り年下の男性)に、残したひつまぶしを完食してもらいました。
少食な人だと、ミニうなぎ会席はボリュームがありすぎるかもしれないので、注文するときは食欲旺盛な人と一緒に行くといいかもしれません。
最後の締めは、さっぱりとした水物で。
この日は、マンゴーシャーベット・巨峰・マスカットの盛り合わせでした。
ひつまぶしは残してしまいましたが、甘いデザートは別腹。
さっぱりとしたマンゴーシャーベットと巨峰を食べ終えて、大満足の昼食となりました。
まとめ:ひつまぶしは一度は食べるべき
ひつまぶしを食べたことがない人は、うな重のウナギが小さな切れ端になっただけだと想像することが多いと思います。
ところが、実際に食べてみると、ひつまぶしとうな重は全くの別物であることが分かりました。
表面がパリッと焼かれ、控えめのタレを絡めたウナギは、そのまま食べても良し・出汁をかけても良しのオールマイティーな味付け。
甘辛いタレで食べる、関東のうな重とは全く別のお料理です。
名古屋は味噌を使った味が濃い料理ばかりだから、わざわざ食べなくてもいいやと偏見を持っていましたが、ひつまぶしを食べて大きな間違いだったと反省。
名古屋グルメに偏見を持っている方も、あんかけや味噌など味が濃い料理が苦手な方も、ひつまぶしだけは食べるべきだと強くオススメします。
※このページの内容は以前ブログに投稿したものを再編集したものになります。現在は料理のメニューや値段が変更になっています。