函館山は日本三大夜景のうちの1つとして有名な観光スポットです。(※正しくは、日本三大夜景でした)
一度は夜景を見に行ってみたいと思う方も、けっこう多いのではないでしょうか。
インバウンドが増える前は、それほど混雑していなかった函館山ロープウェイ。
ところが、最近はインバウンドが押し寄せるようになり函館山は大混雑。ロープウェイの乗車待ちで50分以上かかることも。
そこで、このページでは「夜景鑑賞するのに避けたほうが良い時間帯と時期がある」ことを、係員の方にお聞きしたので紹介しますね。
※「でした」という過去形で書いた理由は、記事の最後に書いてあります。
函館山ロープウェイに乗ってはいけない時間帯
函館山の夜景は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン」で三つ星を獲得した、外国人にも人気の観光スポットです。
インバウンドが増える前は、それほど混雑しなかった函館山ロープウェイ。
ところが、今では時期と時間帯によっては、乗るまでに30~50分待ちも当たり前という事態に!
今回、私が函館山に行ったのは、大勢の中国人観光客がやって来る春節のまっただ中で、恐ろしいほどの混雑ぶり。
ロープウェイを待つ人たちの行列を観察してみると、半分以上が中国人で次に多いのが韓国人、そして日本人といった印象です。
さらに、欧米諸国や東南アジアの方もちらほら並んでいました。
ここは日本ではないのでは?と思うほど並んでいる人々は騒がしく、国際色豊かな観光客でごった返。
函館山のロープウェイの夜景鑑賞はツアーで訪れる人もが多いため、ツアーが集中する時間帯は避けたほうが無難です。
上りのロープウェイの混雑のピークは、冬だと17時~18時、夏だと17時半~18時半ごろ。
下りロープウェイの混雑のピークは、冬は18時半~19時半、夏は19時~20時ごろになります。
ハイシーズンの夜景鑑賞ツアーでは、バスで登ってロープウェイで下るコースもあるため、特に下りのロープウェイの混雑がひどいとのこと。
このページの写真を撮影するときは、春節のまっただ中に函館山の夜景を見に行くため、18時前後は大混雑しそうだということを事前に調べました。
そこで、冬の混雑する時間帯を外して、18時40分頃にロープウェイ乗り場に到着。
ところが、混雑する時間を避けたと思っていたのに、まだ15~20分の待ち時間で長い行列ができています。
やっと函館山の山頂に着いたと思ったら、すでに下りは30~40分の待ち時間になっていて、長蛇の列ができていました。
このとき係員さんに聞いたのですが、18時前後は山頂は人が溢れかえり、夜景を見える前列まで行くのも大変だったとのこと。
20時15分頃には下りロープウェイに待たずに乗れたので、やはり遅い時間を狙って行くのが正解のようです。
毎年、春節の期間中は中国人観光客が大勢やってきて、普段から混んでいる函館山がさらに混雑してカオス状態に。
もちろん、旅行シーズンのGWや夏休み期間もかなり混雑します。
7・8月はインバウンドと日本人観光客の両方が増えるため、特にハイシーズン期間はできるだけ遅い時間を狙って函館山に行くことをお勧めします。
待ち時間ゼロ!並ばずに函館山に登る方法
どんなに空いている時間を狙っても、行列ができてしまうのが函館山のロープウェイ。
でも並ぶのはイヤ!って思う方も多いですよね?
そこで、並ばずに座って函館山に登る方法を紹介します。
それは函館山登山バスに乗るだけ。
ロープウェイに乗ることを辞めてバスに乗るだけで、長い列に並ばずに高い確率で座ることができるんです。
※私が行った時はガラガラでしたが、現在は混雑するようになってきました。
えっ!?バスに乗るの?ロープウェイに乗らなきゃ眼科に広がる夜景を楽しめない!って思ってませんか?
ここで、よく考えてみて下さいね。
函館山のロープウェイは125人乗りです。
125人も乗ったロープウェイの中で、徐々に遠くなる眼科の夜景を見ることはできるのは、ごく一部。
上りなら窓側のいちばん下の場所、下りなら一番前の場所に立てた人のみです。
残念なことに、殆どの人はロープウェイの中心部に立つことになり、運が悪いと外は全く見えません。
しかも、ロープウェイの乗車時間はたったの3分なので、それならバスに乗っても良いと思いませんか?
※私がこの記事をかいた時点ではバスはガラガラに空いていましたが、現在は混雑することも多くなっているようです。
函館山登山バスなら山頂までダイレクトに行ける
函館山の登山道は17時~22時は交通規制がかかり、一般車やタクシーは通ることができません。
バスだけが通れるため、渋滞の心配もなし。
ここで注意したいのが、運行期間は4月中旬から11月初旬までで、路面が凍結する冬期はバスに乗れません。
冬期は運行していませんが、春から秋にかけて函館山の夜景を鑑賞する際は、ストレスフリーな交通手段と言えそうです。
バスの運賃は片道400円で、「函館バス1日乗車券」「市電・バス1日(2日)共通券」「交通系ICカード」の利用が可能。
ロープウェイの運賃は往復で1,500円だからバスのほうが安いのも嬉しいですよね。
なお、函館山登山バスの停留所は下の7ヶ所になります。
【函館山登山バスのバス停】
函館駅-東横イン・函館朝市-函館国際ホテル-明治館前-十字街-登山口-函館山
バス停は、函館の主なホテルの近くや観光の中心地にあって便利。
ロープウェイ乗場までタクシーやバスで行く必要がなく、函館山の山頂まで楽にアクセスできます。
昨年の7月13日に函館山に行った時は、20時過ぎから下りのロープウェイを待つ人の行列ができていました。
ロープウェイの待ち時間は20分を超えていたのに、函館山登山バスに乗車する人は10人前後とスカスカに空いていたのを覚えています。
この時はロープウェイの往復券を買っていたので、仕方なく行列に並んでロープウェイに乗りました。
多くの人が勘違い?函館山から見える範囲とは
函館山からの眺望は、両側を海に囲まれた陸地が、くびれて見える地形に特徴があります。
夜になると、漆黒の海が函館の街の灯りを強調し、煌めきを際立たせて美しい夜景に。
ところが、多くの人が北海道のどの部分が夜景として見えているかを、勘違いしていることがテレビで放送していました。
函館に行った事がない多くの人が、地図のピンクの丸で囲った部分の夜景を、函館山から見ていると思っているようです。
少し拡大した地図を見ると、函館山の位置が分かりますよね?
実際は、函館山は小さな半島の先端に位置している、標高が低い山なのです。
さらに拡大すると、函館山の手前がくびれているのが分かります。
函館の夜景は、遠くまで見渡す夜景ではなく、丸で囲った函館市街のくびれた部分でした。
初めて函館の夜景を見に行った時、夫に指摘され、勘違いしていたことに気づいてビックリしたのは、今となっては良い思い出です。
ところで、上りのロープウェイに乗ったら、運良く最後部に立つことができたので動画を撮影しました。
よかったら、動画もご覧下さいね。
【函館山ロープウェイ・上りから見る夜景】
函館夜景のまとめ
世界中から観光客が訪れる函館山の夜景を紹介しましたが、いかがでしたか?
行くタイミングが悪いと、大混雑してウンザリしてしまいますが、世界三大夜景にも選ばれている函館山の夜景は、一度は行ってみる価値があります。
函館は古い洋館や教会、美味しいレストランなどが沢山あって、昼間も楽しめるのが魅力。
北海道に行ったら、ぜひ函館にも行ってみて下さいね。
数年前に大ブレイクした、ご当地ゆるキャラのイカール星人も待ってますヨ!?
ちなみに、私はユーチューブでイカール星人の動画を見てから函館が大好きな場所に!
ユーチューブとイカール星人がきっかけで、初めて函館に旅行してから大好きになりました。
函館山が落選!日本三大夜景はどこにある?
ところで、冒頭で「函館山は日本三大夜景に入っていました」と書きましたが、本当の日本三大夜景はどこなのか気になりませんか?
2015年までの日本三大夜景は、下の3ヶ所になります。
【日本三大夜景】
- 函館山から望む夜景
- 摩耶山掬星台から望む夜景
- 稲佐山から望む夜景
ところが、函館山を含む「日本三大夜景」は、今から50年以上前に作られたと言われていて、誰が決めたか全く分かっていません。
そんな昔に誰が作ったか分からない情報は古すぎる!ということで、夜景観光コンベンション・ビューロが2015年に開いた夜景サミットで「日本新三大夜景」を決めました。
【日本新三大夜景】
- 札幌市の夜景
- 長崎市の夜景
- 神戸市の夜景
上の3つが、夜景観光コンベンション・ビューロが2015年に認定した日本新三大夜景になります。
新しく作られた日本新三大夜景は、1つのスポットだけを指定するのではありません。
街全体の夜景スポットやイルミネーションを含めた、総合的な評価になっているのが特徴。
たとえば、選ばれた都市には人気のイルミイベントが。
新しく作られた日本新三大夜景には、長崎ランタンフェスティバル・神戸ルミナリエ・さっぽろホワイトイルミネーションが含まれています。
また、他の団体によって新日本三大夜景も作られましたが、個人的には今一つの景観のような気がするため割愛します。
ちなみに、摩耶山からの夜景は、大阪から神戸のハーバーランドまでの夜景を見ることができて、海岸線が美しいのが特徴。
神戸では六甲山からの夜景も有名ですが、六甲山は海からの距離が摩耶山より遠いため、夜景が遠く感じてしまいます。
摩耶山の夜景は、建物の形がはっきり見えるくらいの程よい距離感がある、超オススメ美夜景スポット。
昔は空いていたのですが、今ではインバウンドにも人気になって混雑するようになったのが残念です。
長崎の稲佐山は、神戸よりもこじんまりとしているけれど、函館よりも華やかで海と山が近い夜景を楽しめます。
海・街・山と、変化に富んだ地形が生み出す夜景は、個人的にはすごく良いと思いました。
そして世界三大夜景ですが・・・
- 函館山の夜景
- ナポリの夜景
- 香港の夜景
世界三大夜景は上の3ヶ所とされています。
函館山は世界にも通じる夜景スポットなんですね!外国人が多いのも納得です。
※このページの情報は投稿時および編集時のものです。現在は営業時間や料金などが変更になっている可能性があります。