ネットの口コミを見ると、ジェットスターの機内持ち込み手荷物のサイズと重量チェックや、受託手荷物の重量オーバーのチェックが特に厳しくなっています。
ジェットスターはあまり使いたくないなと思っていたところに、急に7月に北海道に行くことが決まりました。
ANAやJALの7月の運賃はハイシーズンで高し、スカイマークも予想以上に高い。
そこで、手荷物の重さや数のチェックが厳しくなったかを確かめてみたいこともあり、ジェットスターを久しぶりに利用することにしました。
関西空港と新千歳空港からジェットスターを利用して分かったことと、ジェットスターやピーチなど、LCCを利用するときに注意すべき点を紹介します。
機内に持ち込む手荷物の重さは何キロまで?
ジェットスターの国内線では、機内に持ち込める手荷物の重さは合計7キロまでです。
手荷物が7キロを超えてしまった場合、超過した分は廃棄するか、もしくは追加料金を払って受託手荷物として預けることになります。
さらに、持ち込める手荷物の数は2個だけなので、3個の荷物の合計が7キロ以内でも持ち込むことはできません。
持込可能な手荷物は、チェックキャリーケースやボストンバッグなどの手荷物1個と、ハンドバッグなどサイズが小さな手回り品1個のみ。
また、手荷物検査場を通っても、中で買い物をして荷物が増えてしまい、搭乗口で注意されている人を何人も見ています。
空港で買ったお土産が入った紙袋が増えた場合は、荷物を2個にまとめないと機内に持ち込めないので注意が必要です。
荷物検査後に荷物が増えたら、必ず2個にまとめるようにしてくださいね。
機内持込手荷物のサイズ制限
機内に持ち込める荷物にはサイズ制限があり、制限より大きな荷物は機内に持ち込むことができません。
機内に持ち込める手荷物のサイズ
- キャリーケースなど:高さ56cm・幅36cm・奥行き23cmまで
- スーツカバーなど:高さ114cm・幅60cm・奥行11cmまで
また、スーツケース売り場で「国内線機内持込可能」と表記されていても、航空会社ごとに基準が違うため機内に持ち込めない可能性があります。
スーツケースを購入するときには、必ずサイズをチェックするようにしましょう。
なお、チェックインカウンターの近くや手荷物検査ゲートの手前に、荷物サイズのチェックスケールが置いてあります。
サイズオーバーが気になるときは、検査を受ける前にサイズのチェックをすると安心です。
手荷物用の「はかり」の場所
ジェットスターのチェックインカウンターの前には、機内持ち込み手荷物の重さをチェックできる「はかり」が置いてあります。
検査ゲートを通過するときに、必ず手荷物の重さをチェックされるわけではありませんが、大きめの荷物を持っていると荷物の重さをチェックされる場合も。
搭乗口で重さの超過が分かった場合、荷物を預けることになります。
また、搭乗口で荷物を預けると、カウンターで料金を支払うよりも高額になるため注意が必要。
機内持ち込み予定の荷物がサイズ・重量制限を超えている場合、荷物の重さが15キロ以内の料金は、空港カウンターで預けると3,600円。搭乗ゲートで預けると4,500円と高額になります。
また、受託手荷物を事前に申し込んでいて、申込んだ重量を超過した場合は、1キロにつき800円の追加料金で預けることができます。
受託手荷物の料金は予約時に申し込むのが一番安い
ジェットスターの手荷物料金は、チケット購入と同時に申し込むのが一番安くなります。
往復のチケットを購入する場合は、荷物が少ない往路は受託手荷物のオプションはつけず、おみやげなどで荷物が増える復路は受託手荷物を申し込めば無駄がありません。
チケットを購入したあとに、ウェブやコールセンターで予約に受託手荷物を追加することもできますが、予約時に申し込むよりも料金が高くなります。
航空券を予約するときに荷物の重さをある程度予想して、チケット購入時に受託手荷物オプションを追加するようにしましょう。
小さめの受託手荷物がある場合にオススメのオプションは「ちゃっかりPlus」。
ちゃっかりPlusは、10キロまでの受託手荷物・スタンダードシートの座席指定・温かい飲物などがセットになっています。
ただ、中サイズ以上のキャリーケースだと10キロをすぐに超えてしまうため、長期旅行などで荷物が多い時は20~25キロくらいの受託手荷物を申し込んだほうが安心です。
なお、ちゃっかりPlusの国内線料金は路線によって異なります。
機内持込手荷物の重さを増やす方法
ジェットスターの機内持ち込み荷物は、ハンドバッグなどの手回り品1個と手荷物1個の合計2個、総重量7キロまでとなっていますが、手荷物の重量を14キロまで増やすことができます。
チケット購入の際にオプションで「手荷物プラス7kg」を選択すると、国内線なら2,100円前後で持ち込める手荷物の重さが14キロに増量。
手荷物の増量は申込人数に限りがあるため、早めに申し込むようにして下さいね。
LCCでは座席指定も有料に
LCCは高い安全性を確保すると同時に、徹底したコストカットにより、格安の航空運賃を実現。
そのため、JALやANAでは無料ができることが当たり前の「座席指定」もLCCでは有料になります。
座席指定しない場合は、チェックイン時に自動で座席を振り分けられ、グループで予約をしても並んで座れるとは限りません。
「窓側がいい」「通路側の席がいい」「並んで座りたい」などの要望があるときは、料金を支払って予約時に座席を指定するようにしましょう。
なお、ジェットスターの座席指定料金は路線によって異なります。
国内線の座席指定料金は3種類席によっても異なり、数百円~千数百円になります。
混雑に注意!新千歳空港の手荷物検査場は1か所だけ
関西空港や成田空港は共通の手荷物検査場となっていますが、新千歳空港では手荷物検査場が航空会社ごとに分かれています。
新千歳空港のジェットスターの手荷物検査場は1か所だけ。
特に出発便が重なる17時から18時にかけては、手荷物検査場のゲート前には長い列ができることも。
7月8月は北海道の観光シーズンで、新千歳空港は観光客であふれかえって大混雑。
混んでいるだろうと思い、1時間半前に空港に着くようにして、自動チェックイン機で航空券を発券。
航空券を発券したあと、すぐに受託手荷物を預ける列に並びました。
また、新千歳空港のジェットスターのカウンターは、空港ビルの端にあって移動に時間がかかります。
JRで新千歳空港駅に到着して、地下の駅からカウンターまでの移動距離はけっこう長く、時間がかかるため余裕をもって移動するようにしましょう。
ゲートでは機内持ち込み手荷物の数を厳しくチェック
カウンターでの受託手荷物を預けるときや、手荷物検査場のゲートを通過するときに、手荷物の数は厳しくチェックされます。
大きめのカバンと小さめのハンドバッグ、後から買ったお土産の小さな紙袋を持っていた方は、お土産の紙袋を大きなバッグに入れるように注意されていました。
その他にも、手荷物の数を注意されている人がたくさんいたので、必ず2個以内にまとめてくださいね。
また、口コミで「重さのチェックが厳しい」と言われている機内持ち込み手荷物ですが、関西空港から飛行機に乗るときはチェックされませんでした。
新千歳空港では「はかり」の前に係員が立っていて、「荷物の重さを計ってください」と重量チェックが。
荷物の重さは6.7キロだったので、計量後にタグを貼ってもらいました。
重さチェックを受けてから10分くらい経ってから、はかりの前を通ったら係員は立っていなかったので、タイミングによっては重量チェックが入るようです。
いずれにしても、大きな荷物を持っているとチェックが入りやすいので、重量が微妙なときは事前に重さを確認しましょう。
ジェットスターやLCCの搭乗口はターミナルの端が多い
手荷物検査場のゲートを通過しても、すぐに搭乗口に到着するとは限りません。
ANAやJALはターミナルの中央に搭乗口があり、手荷物検査場を通過したあとの移動距離は少なくて楽ちん。
ところが、格安で利用できるLCCの搭乗口はターミナルの端にあり、移動距離が長くなります。
ゲートをくぐった後で、お土産屋さんなどでのんびり見てたあとで、搭乗口が遠くて慌ててしまったなんて事にならないようにしてくださいね。
成田空港の搭乗口は駅から徒歩20分前後
成田空港の搭乗口とカウンターは、ジェットスターやピーチ、バニラエアなどのLCCは第3ターミナルにあります。
JRや京成を使って電車で成田空港へ行く場合は、駅から第3ターミナルまで歩いて15分くらいかかるので注意が必要。
成田空港駅から第3ターミナルまでの徒歩ルートは、第2ターミナルを経由します。
ルートの途中には、現在位置を示した案内板が設置されるほどの長い距離が。
また、キャリーケースをひきずって慌てて走っている人を何回も見ました。
東京から成田空港第3ターミナルへのアクセスは、シャトルバスがオススメです。
東京駅八重洲口から出発するシャトルバスは、片道1,000円ですが楽天トラベルなどで予約購入すると900円と格安なのも魅力。
シャトルバスは第3ターミナルの前に停車するので、成田からLCCを利用するときはとても便利です。
>>【楽天トラベル】東京駅八重洲口発・成田空港行きシャトルバスの予約はこちらから
楽天トラベルでは、東京駅の他に小岩方面や他の地域からのシャトルバスも予約ができます。
羽田や大阪(伊丹)の発着路線はある?
東京や大阪からアクセスが良いのは、羽田空港と大阪空港(伊丹空港)ですよね。
羽田や伊丹からLCCを利用できれば、安くて便利ですが、残念ながらLCCの発着はありません。
LCC国内線は、東京なら成田空港、大阪なら関西空港のみとなり、移動距離はとても長いという欠点が。
そこでオススメなのが、羽田空港から大阪・新千歳・長崎・福岡などに安く行けるスカイマークです。
スカイマークはLCCと一般の航空会社の中間的な存在となりますが、ANAやJALよりもずっと安く、座席指定や15キロまでの受託手荷物も無料です。
大阪伊丹空港発着の路線がない代わりに、羽田から神戸に飛ぶ路線を利用すれば、大阪駅までのアクセスが良くて便利。
神戸空港からは、ポートライナーに乗って約20分で三宮駅に到着。
三宮駅からJRの新快速に乗れば、27分で大阪駅に着いて、安くチケットを買えば新幹線の半額以下で大阪駅に着くので検討してはいかがでしょうか。
wifiやブランケットの機内サービスはある?
結論から書くと、ジェットスターの国内線にはブランケットやWi-Fiのサービスはありません。
前の項目にも書きましたが、ジェットスターやピーチなどのLCCは、徹底したコストカットにより格安の料金を実現しています。
したがって、LCCを利用するときに過度な期待をしたり、サービスを要求をしないようにしましょう。
冷え性の方や、寒さが気になる方は、小さく折りたためる大判のストールや、薄手のブランケットを持って行けば安心です。
楽天・るるぶ・じゃらんのジェットスターツアー
楽天トラベル・じゃらん・るるぶトラベルで、ジェットスターのツアーを取り扱っているのは、るるぶだけになります。
また、るるぶでは不定期でジェットスターツアーのみに使えるクーポンを発行。
るるぶクーポンの利用条件はありますが、最大で1万円以上も割引になるクーポンもあります。
>>【るるぶトラベル】ジェットスターツアーの検索はこちらから
なお、ジェットスターがセールを行っているときは、公式サイトで航空券を購入して、旅行サイトでホテルだけを予約した方が安くなることもあるので、ツアー申込前に料金を比較するのをお忘れなく。
ホテルや航空券を個別に申込をするのが面倒なときや、ジェットスターツアーのクーポンが発行されているときは、るるぶを利用するのがオススメです。
ジェットスター国内線の路線一覧
ジェットスター国内線の路線をまとめました。
- 【新千歳発】成田(東京)・中部(名古屋)・関西(大阪)
- 【庄内発】成田(東京)
- 【成田(東京)発】新千歳(札幌)・関西(大阪)・庄内・高松・松山・長崎・福岡・高知・大分・熊本・宮崎・鹿児島・那覇(沖縄)・宮古(下地島)
- 【中部(名古屋)発】新千歳(札幌)・那覇(沖縄)・福岡・鹿児島
- 【関西(大阪)発】新千歳(札幌)・福岡・熊本・那覇(沖縄)・宮古(下地島)
- 【高松発】成田(東京)
- 【高知発】成田(東京)
- 【松山発】成田(東京)
- 【福岡発】成田(東京)・関西(大阪)・中部(名古屋)
- 【長崎発】成田(東京)
- 【大分発】成田(東京)
- 【鹿児島発】成田(東京)・中部(名古屋)
- 【宮崎発】成田(東京)
- 【熊本発】成田(東京)・関西(大阪)
- 【那覇(沖縄)発】成田(東京)・関西(大阪)・中部(名古屋)
- 【宮古(下地島)発】成田(東京)・関西(大阪)
まとめ・LCCのメリットとデメリット
ジェットスターなどのLCCは、格安で利用できるメリットがある反面、座席指定や受託に持つが有料で、サービスは最低限というデメリットもあります。
また、LCCの国際線が乗り入れる成田空港や関西空港から発着するため、中国・韓国など外国人の利用も多く、客層も悪い印象が。
注意が必要なのは、セールで格安航空券を購入しても、荷物の重さがオーバーしてしまい追加料金を支払うと、結果的に高くなることも。
また、JALやANA、スカイマーク、エアドゥなどの運賃には、空港使用料やカード決済手数料、無料の受託手荷物料金が含まれていますが、LCCの運賃には含まれていません。
運賃は格安ですが、空港使用料・カード決済手数料がかかるため、受託手荷物の料金をプラスすると、けっこうな料金になってしまう場合もあります。
受託手荷物があり、座席指定料金を払う場合は、スカイマークの方が安いことも多く、スカイマークの運賃と比較することをオススメします。
東京から大阪に行くなら、大阪へのアクセスが良い、スカイマークの羽田・神戸線を利用。
スカイマークは、羽田から新千歳・福岡などの路線もあるので、ぜひ検討してくださいね。
なお、ブランケットや無料ドリンク、機内のWiFiなどのサービスを利用したいときは、JAL・ANA・AIRDOなどを利用するようにしましょう。
※このページの内容は、ジェットスター利用時および執筆時に確認した情報になります。