ハウステンボスのチューリップ祭は、1年での中で一番華やかで観光客が多く訪れる人気のイベントです。
チューリップ祭の開催期間は2月中旬から4月上旬ごろなので、チューリップの咲き具合を知りたくて、2月下旬・3月上旬・4月上旬の3回行ってきました。
このページでは、2月から4月までのチューリップの咲き具合と、一番美しい状態を楽しめる時期、天候と服装、チューリップ畑に近いホテルを紹介します。
チューリップ祭 2020年の開催期間と見頃の時期
ハウステンボスチューリップ祭の開催期間は、2021年2月上旬から4月初旬までの予定です。
チューリップ祭は2ヶ月以上にわたり開催されるイベントです。
そこで、気になるのはチューリップが咲きそろうのはいつかという点ですよね。
実は、2ヶ月にわたる開催期間の中で、最もチューリップの花の数が多く、美しい期間があるのです。
それは、スペシャルウィークの3月中旬から4月5日ごろまでで、パレスハウステンボス前のチューリップ畑など、直植えのチューリップが咲きそろうのです。
チューリップ祭期間中は必ずチューリップが咲いていますが、花畑によっては直植えされたエリアで、直植えのチューリップは植え替えが難しいため見頃の期間が短くなります。
ここでは、それぞれの花畑の見どころを紹介します。
バスチオンの花畑
入国口に近い風車の周辺が「バスチオンの花畑」になります。
バスチオンの花畑の公開期間は、スペシャルウイーク期間の予定。
以前、3月上旬に行ったときには何も咲いていなくて、4月9日に行ったときには散ってしまったチューリップが大半でした。
フワラーロード
入国口から運河沿いに歩いていくと、3つ並んだ風車が見えてきます。
風車が並ぶ小道の両側には、ボーダー状に色とりどりのチューリップが植えられた人気のフォトスポットです。
上の画像は、風車とホテルオークラJRハウステンボスを背景にチューリップを撮影。
オランダ風のホテルオークラと手前の別荘、風車が並ぶと日本ではないような写真を撮影することができます。
フワラーロードのチューリップは、先終わると見頃のチューリップに植え替えられるので、チューリップ祭の開催期間中は美しい状態を楽しむことができるスポットです。
パレスハウステンボス
チューリップ祭のスペシャルウィーク期間のみ公開となるパレスハウステンボス。
2021年の公開期間はスペシャルウイーク期間と予想されます。
ゲートから建物に向かう道の両側には、さまざまな品種のチューリップが並ぶ華やかなエリアです。
品種の説明も書いてあるので、お気に入りの品種を見つける楽しみも。
色とりどりのチューリップが咲き誇るさまは豪華そのもの。
チューリップの中にテーブルと椅子も設置されるので、花を眺めながら休憩することもできます。
宮殿風の建物の前には、たくさんのチューリップが直植えされています。
私が見に行ったのは、スペシャルウィーク終了間際の4月8日で、散ってしまったチューリップが多くて少し残念な状態でした。
スペシャルウィークのラスト3日間は、パレスハウステンボスのチューリップの球根を、1袋に入る量なら好きなだけ掘れるイベントを開催。
球根掘りイベントは300円で参加が可能。
掘っている人を見たら、けっこう大きなサイズのビニール袋をもらえて、1袋に20~30球以上入れている人もいました。
花好きなら参加したくなるイベントです。
この日は、パレスハウステンボスで結婚式を挙げているカップルがいました。
記念撮影をしたあと、新郎新婦は馬車に乗ってホテルヨーロッパに移動。
幸せそうなカップルを見ていたら、こちらも幸せな気分になりました。末永くお幸せに。
アムステルダム広場
ハウステンボスの中心地になるのがアムステルダム広場。
数年前のアムステルダム広場は、チューリップの風車3基が飾られていました。
アムステルダム広場には、プランターに植えられたチューリップが、彩り豊かに並んでいます。
チューリップの風車の横の建物は、ハウステンボスのホテルで1つだけ場内に位置するホテルアムステルダム。
客室の向きによっては、園内のチューリップを窓から眺めることもできます。
ハウステンボスの中心にあるホテルアムステルダムなら、歩き疲れたとき部屋に戻って休んだり、見たいイベントの時だけ部屋から出ることもできて、観光にとても便利です。
チューリップの満開の時期
ハウステンボスのチューリップが、咲き始める時期と満開になる時期はいつかというと、結論は「満開の時期はない」です。
なぜなら、期間限定公開される「パレスハウステンボスの直植えのエリア」と「バスチオンの花畑」以外のエリアは、見頃になったチューリップのプランターを並べたり、咲き終わったチューリップを抜いて見頃のチューリップを植えているため。
常に見頃のチューリップを並べるようにしているので、満開の時期は特にないというのが、何回もハウステンボスに行っている筆者の結論です。
ただし、期間限定で公開されるチューリップ畑は、花が先終わっても植え替えられることはありません。
全てのチューリップ畑を美しい状態で楽しみたい方は、3月中旬から下旬にかけて見に行くのがオススメです。
チューリップ畑の場所とホテルの地図
ハウステンボスの園内はとても広く、バス乗場に近い入国口からハーバータウンまで歩くと、25分前後かかります。
初めて行ったときは迷ってしまったので、ホテルとチューリップ畑が分かる地図を作りました。
JRハウステンボス駅から一番近いのが、ホテルオークラJRハウステンボス。
バス乗場に近く宿泊者専用の入園ゲートがあるのが、ホテル日航ハウステンボスで、周辺のホテルでは一番リーズナブルに泊まれます。
中心のアムステルダム広場にあり、どのエリアに行くのにも便利なのが、ホテルアムステルダム。
面積が一番大きいチューリップ畑があるパレスハウステンボスに一番近いホテルが、ウォーターマークホテルハウステンボスになります。
ロボットが受付をしてくれる「変なホテル」は、ハウステンボス直営ホテル(ヨーロッパ・アムステルダム・フォレストヴィラ・変なホテル)の中では一番安いですが、どこに行くのにも遠くて駅からのアクセスも悪いので、あまりオススメはできません。
ハウステンボス周辺のホテル一覧と評価は、上のリンクからご覧ください。
チューリップとイルミネーション
ライトアップされた夜のアムステルダム広場は、昼間とは違う幻想的な雰囲気のチューリップを楽しむことができます。
昼間のチューリップはカラフルで元気いっぱいな印象ですが、夜はしっとりと大人っぽい雰囲気。
3月に行ったときはピンクと白が多く、4月に行ったときは赤とピンクが多く咲いていました。
見に行く時期によってチューリップの品種やカラーが変わるので、何回見に行っても飽きることがありません。
チューリップが美しいホテルヨーロッパ
チューリップ祭の期間中は、ホテルヨーロッパのエントランスに沢山のチューリップが飾られます。
ランチタイムやディナータイムに1階のカフェで開催されるコンサートは、ホテルヨーロッパやホテルアムステルダムに宿泊すると、ミュージックチャージが無料になるので、コンサートを聞きに行きました。
チューリップや運河の夜景を見ながら楽しむ、ナイトコンサートは雰囲気がとても良かったです。
ヨーロピアンな雰囲気の中でクラシック音楽を鑑賞するコンサートは、優雅な気分になれること間違いなしです。
ハウステンボス観光に便利なホテル
ハウステンボス観光を存分に楽しみたいのなら、周辺のホテルに泊まることをオススメします。
入園口に近いホテルなら、「ホテルオークラJRハウステンボス」か「ホテル日航ハウステンボス」。
園内に泊まって効率よく見て周ったり、ショーやイベントの合間に部屋で休憩したいときは、園内唯一のホテルになる「ホテルアムステルダム」。
せっかくだから、豪華なヨーロッパ風の雰囲気に包まれて非日常を満喫したいときは「ホテルヨーロッパ」。
ハウステンボスの中心部とパレスハウステンボスをメインに周りたいとき、長崎空港から高速船でハウステンボスに行く場合は「ウォーターマークホテルハウステンボス」がオススメです。
参考までに、人数や食事の条件で料金が変わりますが、周辺のホテルを宿泊料金が高い順番に並べると、以下のようになります。
- ホテルヨーロッパ
- ホテルアムステルダム
- フォレストヴィラ
- ウォーターマークホテルハウステンボス
- ホテルオークラJRハウステンボス
- 変なホテル
- ホテル日航ハウステンボス
上記のホテルの中で、天然温泉大浴場があるのはホテルオークラだけになります。
また、温泉ではありませんが、ホテル日航には大浴場があります。
旅行代金の予算や好み、目的に応じて最適なホテルを選んでくださいね。
周辺のホテルが高い時は佐世保駅がオススメ
ハウステンボス周辺のホテルは観光に便利ですが、ハイシーズンや週末は宿泊料金が高くなります。
そこで、予算の関係で宿泊料金が安いホテルに泊まりたいときは、佐世保駅に近いホテルを探してはいかがでしょうか。
佐世保駅のホテルは料金が安く、佐世保駅からハウステンボス駅までは、路線バスやJRで約30分で行くことができます。
また、佐世保駅の周りには、名物の佐世保バーガーやレモンステーキの名店も多く、地元ならではのグルメが充実。
ハウステンボスまで移動するのが面倒だったり、飛行機やホテルをそれぞれ予約する方法が良く分からない場合は、ハウステンボスをめぐるツアーが便利。
クラブツーリズムのツアーは、落ち着いた年代の参加者が多く出発地が多いので、好みのコースを見つけやすいのでオススメです。
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チューリップ祭の天候と服装
長崎は東京や大阪に比べると、だいぶ暖かいイメージがありませんか?
ところが、ハウステンボスは海に面していて強風が吹くこともあるので、想像していたよりも冷え込むことがあります。
そこで、何回もハウステンボスに行っている体験をふまえて、チューリップ祭に最適な服装を紹介します。
何回かチューリップ祭を見に行って感じたのは「想像以上に寒い」こと。
大切なので、もう一度書きます。
ハウステンボスは、東京や大阪より5度以上寒いように感じることが多かった。というのが、率直な感想です。
海に面し周囲を低い山で囲まれたハウステンボスは、強い風が吹くことがあり、夜はかなり冷え込みます。
3月半ばに行ったときは、昼間は暖かくても夜になると冷たい風が吹いて、コートとマフラーがないと寒くて我慢できない日もありました。
4月上旬でも、夜は10度以下に冷え込む日もあります。
3月にハウステンボスに行って、夜はイルミネーションも楽しみたいのなら、必ずストール類や薄手のコートなどを持っていくようにしましょう。
荷物が大きくかさばる場合は、旅行用の軽量コートやポーチに入れられるウルトラライトダウンが便利。
春だから暖かいだろうという先入観は捨てて、防寒対策を忘れないようにしてくださいね。
ヒールはNG!石畳だらけの園内
ハウステンボスの園内は、舗装された平らなアスファルトの道路は少なく、石畳などの小さな段差がある道路がほとんどです。
ヨーロッパのような石畳の道は雰囲気が良いですが、道路のうねりがあって石と石の間に小さな段差があり、スニーカーを履いていても歩きにくく感じることも。
ハウステンボス観光は歩くのが基本になるため、見た目がオシャレな靴よりも、歩きやすい靴を選んでくださいね。
まとめ
チューリップ祭の開催期間中、3月8日・3月9日・4月9日・4月10日に見に行きましたが、スペシャルウィークを逃して、一番美しい時期を外してしまいました。
スペシャルウィーク期間の3月中旬から下旬にかけてが、どの花畑も美しい状態で楽しめると思います。
ただし、直植えのチューリップは気温や天気によって開花状況が変わるため、スペシャルウィーク中でも見頃前や見頃が終わっている可能性もあります。
2021年の見頃は、開花が例年通り進めば、3月中旬から下旬が最も美しいチューリップを楽しめそうです。
チューリップ祭の後は、バラ祭(5月中旬頃~6月上旬ごろ)・あじさい祭(6月~7月初旬ごろ)・ユリ祭(7月中旬頃~8月)と、ハウステンボスでは季節ごとの花を楽しめます。