全国にチェーン展開している、ビジネスホテルの東横イン。
東横インは安い料金で泊まれるビジネスホテルとして、ホテル料金が特に高騰している東京などの大都市では、ビジネスマンに救世主となっています。
安い料金で泊まれる反面、アメニティが良くない・最低限のサービスしかないなど、「東横インは嫌い」という人がいるのも事実。
そこで、このページでは、東横インの便利な使い方や安く泊る方法を紹介します。
サービスを期待せず割り切って利用する
じゃらんや楽天トラベルなどの旅行サイトで、東横インの口コミを見ると「サービスが悪い・ガウンが部屋にない・アメニティが揃っていない・朝食がまずい」なとという感想がいくつも見つかります。
そもそもの話になりますが、東横インに充実したサービスやアメニティ、おいしい朝食を期待するのが間違い。
なぜなら、東横インの公式サイトには、基本コンセプトに「人的なサービスは用意していない」と明記されているからです。
東横INNのコンセプト
東横INNは「駅前旅館の鉄板版」を基本コンセプトとした「安心・快適・清潔なお部屋」をリーズナブルな価格で提供する宿泊特化型ホテルです。
リゾートホテルやシティホテル、温泉宿のように、「非日常の楽しみ」を演出するための豪華な施設やゆったりしたスペース、至れり尽くせりの人的サービスはご用意していません。
出張やお仕事で遅くなったお客様が、日常生活の延長としてお泊りいただくにあたり、必要にして十分な設備・サービスと安心で快適・清潔なお部屋を提供し、余分なサービスや施設を省いた合理的な運営でリズなブルな価格を実現しています。引用元: 東横イン公式サイト
公式サイトに書いてあるように、東横インは日常の延長線として利用するビジネスホテルです。
充実したアメニティや人的サービス、非日常な空間をたのしみたいのなら、もっと高い料金のホテルを予約すれば良いだけ。
私が東横インを利用するときは、深夜まで懇親会などの予定が入っていたり、翌日の早朝便に乗るために前泊したり、慌ただしいスケジュールの中で眠りたいときは、比較的安い料金で泊まれる東横インを選んでいます。
ポイントを貯めると無料宿泊券がもらえる
東横インには、割引価格で宿泊できる会員サービスがあります。
以前は、3種類の会員カードがあり、サービス内容が少しずつ異なっていましたが、現在は「東横INNクラブカードインターナショナル」の1種類のみになりました。
東横インの公式サイトから予約をするか、会員カード(会員アプリ)を提示して宿泊すると、1泊につき1ポイント加算され、10ポイント貯まると無料宿泊券をもらえます。
なお、以前は「レディースVISASカード」なら5ポイントで無料宿泊券がもらえるサービスや、毎月10日に泊まると2ポイント加算されるポイントサービスがありましたが、現在は終了しています。
会員になると年会費はいくらかかる?
東横INNクラブカードインターナショナルは、入会するときに入会金が1,500円(税込)かかるのみで、そのあとの年会費はかかりません。
学生なら、学生証の提示で入会金が1,000円(税込)に割引されます。
入会金を払うのがもったいないと思う方もいると思いますが、私が会員になったのは、入会金を払うだけのメリットがあると感じたから。
会員のメリットは、次の項目で説明していきます。
会員価格で宿泊できる
東横イン公式サイトにログインして予約をすると、平日は5%割引・日曜と祝日は20%割引の料金になります(2020年4月からは、毎日5%割引に変更になります)。
さらに、事前カード決済で200円引き、公式サイトからの予約で200円引き、連泊ECOプランで300円引きを併用すれば、さらにお得な料金で泊まることが可能に。
なお、会員割引が適応されない一部客室もあるので、詳細は公式サイトでご確認ください。
6ヵ月前から予約できる
東横インの宿泊予約は3ヶ月前からですが、会員は6ヶ月前から予約をすることができます。
イベント開催時や、大阪や東京は土曜日のホテルの予約が取りにくいですが、6ヶ月前から部屋を確保できるのが最大のメリットです。
もし予定が変わったときは、キャンセルをすれば良いだけなので、泊まりたいホテルの予約が取れないときのために、予備的な予約を入れておくという使い方もできます。
署名だけでチェックインできる
会員になると、名前を書くだけで、住所や連絡先の記入をせずにチェックイン手続きができます。
仕事や観光で疲れているとき、住所や電話番号を記入するのはとても面倒ですよね。
そんな時、名前を書くだけでチェックインできるのはとても楽です。
また、会員カードがルームキーになるので、スピーディーに手続きが終了します(一部のホテルでは通常の鍵になります)。
アーリーチェックインサービス
東横インのチェックイン時刻は16時からですが、会員は15時からチェックインが可能に。
アーリーチェックインサービスを受けたいときは、公式サイトの予約画面で、チェックイン時間を15:00に指定すればOK。
チェックイン開始時間前に到着すると、早めに部屋に入れてくれるホテルもありますが、東横インではチェックイン時刻前に部屋に通してくれることはないようです。
15時過ぎにチェックインしたとき、会員になっていない人が「掃除が終わっているなら早く部屋に入れてくれたっていいじゃない」と話でいるのが聞こえてきたことも。
会員になっていない人は、たとえ客室の準備が終わっていても、16時前に部屋に入ることはできないと思っていたほうが良さそうです。
必要最低限のアメニティ
客室のバスルームに置いてあるアメニティグッズは、歯磨きセットとコップのみで、カミソリ・くし・ガウン(ナイトウエア)は1階ロビーに置いてあります。
アメニティが必要な場合は、部屋に持っていくシステムになっていて、徹底的にコストカットしているのが分かります。
東横インのシャンプー・リンス・ボディソープは、壁に取り付けられた容器に入っています。
シャンプー類は香りが強く、洗浄力も強いので、私は肌がヒリヒリしてしまって使うことができません。
肌が弱い方やアレルギーがある方は、普段使っているシャンプー類を持っていった方が良いです。
また、東横インのナイトウエア(ルームウエア)のデザインは、ワンピース(ガウン)でパジャマはありません。
極細のストライプ柄のしっかりとした生地で作られたガウンで、サイズはフリーサイズになります。
ワンピースタイプのナイトウエアが苦手なら、パジャマやルームウエアを持って行くことをオススメします。
これぞ東横イン!なインテリア
部屋に入って最初に目に入ってくるのは、丸いライトがついたスタンド。
現在は、新しいタイプの客室が増えていますが、古いタイプの客室には丸いライトがついたスタンドが置いてあります。
このライトを見ると「東横インに来たんだな~」と妙に懐かしい気分に。
壁掛けの時計や椅子も共通のデザインで、時計には東横インのロゴがデザインされています。
東横インは全ての客室に加湿器が置いてありますが、導入した時期によってデザインが異なるようです。
また、東横インの客室にはクローゼットがありません(一部の客室にはクローゼットがあります)。
壁にハンガーラックが取り付けられ、狭い空間を有効に使えるよう工夫されています。
また、客室の面積が狭めなので、スーツケースなどの大きな荷物はベッド下の空間に収納することが可能。
空間を有効利用するためのアドバイスとして、上の画像のカードがベッドの上に置いてあります。
東横インの室内用スリッパは、ぱっと見ると使い捨てタイプに見えるかもしれませんが、繰り返し使うタイプになります。
洗浄して繰り返し使うことでコストを削減するためで、スリッパの上には「持ち帰り禁止」のステッカーが貼ってありました。
当たり前ですが、スリッパは持ち帰らないようにしてくださいね。
室内設備・サービス・貸し出し品のリスト
【室内設備リスト】
- Wi-Fi
- インターネット(LANケーブル接続)
- 電話
- テレビ
- ユニットバス
- シャワートイレ
- エアコン
- ライティングディスク
- セーフティボックス
- 冷蔵庫(空)
- 加湿器
- 電気ケトル
- ドライヤー
- シャンプー・リンス・ボディソープ
- 歯磨きセット
- タオルとバスタオル
- スリッパ
- ハンガー
- マグカップ
- 粉末の日本茶
- ボールペンと便箋
- 常備灯(デスク下)
- 客室専用雑誌「たのやく」
【無料貸し出し品リスト】
- アイロンとアイロン台
- 充電器
- ソーイングセット
- 爪切り
- 体温計
- ワインオープナー
- ドライヤー
【その他のサービス】
- 無料朝食サービス
- 無料送迎バス ※該当ホテルのみ
- 宅急便受付
- 出張マッサージ受付
- クリーニング受付
- レンタルパソコン
- 追加のバスタオル・フェイスタオル(有料)
- コピー
- FAX
- VOD
- ガウン
- レディースセット
- お子様添い寝無料
東横インは宿泊者専用駐車場はある?
東横インの店舗には、基本的に駐車場がついていますが、東京・大阪・名古屋などの一部の店舗には駐車場はありません。
また、大都市圏は車高や車幅の制限がある立体駐車場が多くなります。
東京や大阪にも平置きの駐車場がある店舗もありますが、駐車台数が1~3台と少なく予約が必要な場合も。
大都市の東横インに車で行く場合は、事前に駐車可能な台数やサイズ制限をチェックしてくださいね。
フロントの荷物預かりサービス
東横インでは、チェックイン前とチェックアウト後に荷物を預けることができます。
荷物預かりサービスは、他のビジネスホテルと同じようにお願いできるので、観光や仕事があるときに便利。
もちろん、事前に宅急便で荷物を送ることもできます。
大浴場やトリプルルームはある?
東横インは、基本的に大浴場やトリプルルームはありません。
ただし、他のホテルからリブランドした「東横イン札幌すすきの南」だけは、男女別大浴場がついています。
また、リブランド前のホテルの仕様となっているため、客室の面積も他の店舗より広くなっていて、他の店舗にはないトリプルルームがあるのも特徴です。
トリプルルームの面積は40平米あり、他のビジネスホテルよりかなり広くなっているので、札幌旅行で3人で泊まるのに最適な部屋だと言えるでしょう。
札幌の他の東横インは、大浴場やトリプルルームはなく、他の地域の東横インと同じなので、間違えないようにしてくださいね。
キャンセル料はいくら?
東横インのキャンセル料は、宿泊当日の16時前までは無料です。
当日16時を過ぎてからキャンセルや不泊の場合は、100%のキャンセル料になります。
キャンセル待ちのやり方
キャンセル待ちは受け付けていないので、こまめに公式サイトで空室を探すか、電話で空室があるか問い合わせるしかありません。
当日の空室を探す場合は、キャンセルが発生する16時の1~2時間前に空室がでる可能性が高いので、14~16時に空室があるか検索をすれば、予約を入れられる可能性があります。
格安で泊まれるサンキュー・ゴメンネキャンペーン
東横インの新しくオープンした店舗では「サンキュー・ゴメンネキャンペーン」を実施。
「サンキュー・ゴメンネキャンペーン」とは、新規オープン日から1ヶ月間に限り、シングルルームに3,950円で泊まれるサービスで、ダブルルームやツインルームも格安料金で泊まることができます。
金曜日や土曜日でも3,950円で泊まれるため、キャンペーン期間は予約が殺到。
高級タイプのカプセルホテルよりも安く泊まることができるのです。
「サンキュー・ゴメンネキャンペーン」を実施している店舗は、公式サイトのトップページで紹介しているので、そこから予約を入れることができます。
無料朝食のメニュー
東横インの無料朝食は、専門の女性スタッフが毎日手作りをしています。
以前は、おにぎり・味噌汁・パン・おかず数種類というメニューが主流でした。
最近では、炊き込みご飯や地元ならではの味を楽しめる惣菜など、工夫した料理を出す店舗が増えています。
また、新しくオープンしたホテルでは、オーブンで生地を焼いた「焼き立てパン」を提供する店舗も。
私は、東横インに泊まるときは、朝食を食べることはほとんどありません。
理由は、アジア系のインバウンドが大半を閉める店舗も多く、落ち着いて食べることができないから。
以前、外で食べる時間がないとき、大阪の東横インでパンとコーヒーを取り分けたら、隣に座っていた中国の人が、持ってきたビニール袋にパンとおにぎりを何個も詰め込んでいるのを見て、一気に食欲がなくなりました。
また、無料サービスということで、限られた予算の中で朝食を作っているため、すごく美味しいというわけではありません。
東横インの無料朝食は、ゆっくりと美味しい朝食を食べたい方にはオススメできませんが、味はさほど気にせずお腹がいっぱいになりたいときや、外で朝食を食べる時間がなくてお腹に何か入れたいときには便利なサービスです。
まとめ
東京で会社員をしていたときは、深夜残業になるたびに会社の3軒となりにある東横インに泊まるのが定番で、何度もお世話になりました。
なので、私は東横インには妙な愛着があります。
東横インは料金を安く設定するために、さまざまなコストカットをしているので、サービスやアメニティがそれなりなのは当たり前。
サービスや充実したアメニティは期待できませんが、部屋はとても清潔だし、足りないものは自分で用意すれば良いだけなので、慣れてしまえば不便は感じません。
オシャレな感じや非日常の空間は全くないので、女性に敬遠されることも多い東横インですが、目的に合わせて上手に使えば、安い料金で泊まれる便利なホテルです。
宿泊料金を安くして、浮いたお金で美味しいものを食べたり、1泊だけ豪華なホテルに泊まるなど、有効に活用してはいかがでしょうか。
次のページでも、東横インを最安値で予約する方法やWEBクーポンの入手方法、ロゴの由来など、豆知識を紹介しています。