松葉温泉 滝の湯に宿泊しました。
今回は一緒に旅行した高齢の母のために、肉が少なく量が多くなさそうな滝の湯の基本料理「季節懐石コース」プランで予約。
このページでは、夕食と朝食のメニューや料理を食べた感想を紹介します。
専用露天風呂付きの客室の間取りやアメニティについては、前のページをご覧ください。
お抹茶と福ふくろう饅頭のサービス
チャックインをすませて部屋に通されると、お抹茶とお菓子が運ばれてきました。
「福ふくろう饅頭」はフクロウの形をした白あんのお饅頭。
運がよくなりそうな黄色いパッケージにも、フクロウのイラストがデザインされていて、ほっこりしながらいただきました。
個室でいただく夕食
夕食の季節会席は部屋食かレストランの個室でいただくことができます。
私たちはテーブルとイスでゆっくり食事ができる個室にしました。
お食事をした個室「桜」は10人くらいが入れそうなお部屋で、可愛らしいフクロウの置物が並んでいます。
大きな窓からは美しい山の緑と水が見える、ゆったりとした広い空間で10人は余裕で座れそうな広さだと思いました。
夕食(季節会席)のお献立
- 食前酒
パイナップル梅酒 - 先付
柿流し柚子味噌掛け・クコの実 - 前菜
烏賊の海老味噌和え・栗の渋皮煮・長芋兎・名月玉子・萩真丈・零余子串・?の幽庵焼き・ススキ牛蒡 - 吸物
土瓶蒸し(鱧・松茸・海老・三つ葉・酢橘) - 造り
沖縄産鮪・鯛・間八・車海老・オクラの花・あしらい一式 - 小鍋
泉州犬鳴豚のはりはり鍋(泉州犬鳴豚・大阪しろ菜・水菜・松山揚げ・生木耳・人参) - 焼物
太刀魚の香味焼き・粟麸の照焼・酢取り茗荷 - 蒸し物
蒸し豆腐・海老・穴子・銀杏・小芋・生姜・出汁醤油餡掛け - 揚物
無花果の揚げ出し・紅葉卸・青身 - 酢物
海老とアボカドの黄身酢和え・天盛菊 - 止椀
赤味噌仕立て・三つ葉・すぎ茸・玉揚げ・粉山椒 - 御飯
松茸の釜飯 - 香物
黒糖小梅・大根漬け・胡瓜の浅漬け - 水菓子
葛餅・抹茶アイス
秋らしい色彩の柿流し柚子味噌掛け。
柿流しの文字を見ると椀物のようなイメージですが、運ばれてきた料理は葛にすりおろした柿を入れて固めたような、ぷるんぷるんの食感です。
柚子味噌の酸味と塩っ気が、自然な甘さの柿流しとよく合います。
前菜は、どれも素材の味をいかした素朴なお料理。
ひさしぶりに食べた秋の味覚、零余子(ムカゴ)の食感がおいしい。
ムカゴとは秋になると自然薯や山芋のツルにつく肉芽で、日本料理の食材として古くから愛されています。
次に運ばれてきたお料理は、マツタケやハモが入った土瓶蒸し。
まずは、そのままお出汁をいただきました。
マツタケや海老の旨味がつまったお出汁をいただいて、出汁文化の日本に生まれてよかったと思いました。
次に、酢橘(スダチ)をしぼっていただきます。
スダチの爽やかな酸味で、お出汁がさらに美味しく感じました。
具材をいただきながらお出汁も少しずついただく、これぞ土瓶蒸しの醍醐味です。
旬の終わりのハモと旬の始まりのマツタケが一緒にいただける、大満足のお料理でした。
土瓶蒸しで温まったあとは、お造りをいただきます。
母は肉は苦手だけどエビは大好物。私の車エビは母にあげました。
私は白身や青魚が好きなので、母からカンパチをもらってウインウイン。
量があまり多くないので、ここまでは高齢の母も無理することなく食べることができています。
次の料理は小鍋です。
薄く色づいて透き通った出汁にブランド豚や野菜が入り、臭みのない豚の脂が良い感じにコクを出して箸が進む一品。
生の木耳(キクラゲ)は弾力が強く、普段食べることが多い乾燥キクラゲより比べものにならないほど美味しいと思います。
豚の旨味を出した母の鍋からお肉だけを取り出して、私が2人分の豚肉を食べました。
焼物は、さっぱりとした白身の太刀魚(たちうお)と粟麸(あわぶ)。
粟で黄色く色づいたお麩は、甘辛い味付けで少し濃い目のお味。
太刀魚と粟麸を食べたあとに、甘めのお酢に漬けられた茗荷を食べると、お酢と茗荷の香りで口の中がサッパリします。
蒸し豆腐はつるんとした食感で美味しいのですが、醤油餡の味と生姜の辛味が濃くて、ちょっと好みではなかったかも。
醤油餡が半分以下の量か、ダシをきかせた薄口の餡だったら美味しく食べられたのになぁと思いました。
揚物は、無花果(イチジク)の揚げ出し。
イチジクはスイーツに使ったり、そのまま食べるくらいしか思いつきませんが、揚出しにすると優しい甘さが引き立ちます。
ダシがきいた掛け汁がイチジクの甘さを引きたてて、自分では思いつかない味を知ったお料理でした。
酢の物は、アボカドのサラダ。
実は、雅美はアボカドが苦手。
どうしてもと言われれば食べるけど、アボカドはできれば食べたくない食材の1つです。
そういうわけで、お腹いっぱいになってきたと言っている、アボカドが大好物な母に押し付けました。
最後は、マツタケや銀杏が入った釜飯です。
赤だしのお味噌汁に入った「すぎ茸」が旨味が濃くて気に入りました。
釜飯のフタをあけると、マツタケの香りがフワッとあがってきます。
お腹いっぱいで食べられないと言っていた母は、マツタケの香りで食欲が復活。
マツタケは全部母にあげて、私は御飯を多めに食べました。
お漬物のキュウリは星型で、見た目がとっても可愛らしい。
あっさりとして食べやすい味です。
別腹のデザートは、くず餅と抹茶アイス。
くず餅は半透明で柔らかいイメージでしたが、松の湯のくず餅は透明でプルプルの食感です。
食事で提供されるくず餅は、4人前くらいの量を500円で販売。
密閉パックされていて日持ちもするから、松の湯のお土産として人気だとか。
今までのくず餅の概念をくつがえす味で、家でも食べたくてお土産に買って帰りました。
夜食サービスもついています
夕食のデザートを食べていると、お夜食をいただきました。
滝の湯は山の中にあり、夜間は施錠されて外に出ることができません。
そこで、小腹が空いたときに食べるためにお夜食を提供しているようです。
蓋を開けてみると、おにぎり・揚物・焼き魚・柴漬けが入っていましたが、お腹いっぱいで食べることができず。
申し訳ないと思いつつ、どうしても食べられませんでした。
夫が一緒だったら、喜んで食べていたんだろうなぁ。
バランスが良い朝ごはん
朝食は御食事処 扇でいただきます。
大きな窓から光が入り、緑を見ながらいただく朝ごはんは格別の味。
一番先にレストランに行ったら、角の席に座ることができました。
窯焚きの御飯は、朝食を予約した時間にあわせて炊き上げてあります。
おこげもある炊きたてのご飯は、おかわり自由。
ただし、炊き上がるまで時間がかかるため、早めにおかわりの注文をしてくださいね。
たくさんのおかずが、彩りよく盛り付けられています。
お皿は野菜の形をしていて、何の形をしているか考えながら食べるのが楽しい。
磯の香りが強い海苔の佃煮は、甘さとしょっぱさが絶妙なバランスの味付け。
お魚とピーマンは網で焼いていただきます。
お魚は、たぶん穴子の一夜干し。
焼き立ての熱々を食べると、とても美味しいです。
お出汁がきいた湯葉巻き・お麩・カボチャの煮物。
イカのお刺身。
食感と味から想像すると、たぶんアオリイカです。
合鴨の肉団子が入ったお鍋。
デザートは巨峰でサッパリと。
何種類ものおかずを食べて、お腹いっぱいになった朝ごはんでした。
松葉温泉 滝の湯で人気のおみやげ
松葉温泉 滝の湯の人気おみやげは、夕食で提供されたくず餅。
東京で食べるくず餅は、透明感がなくベタッとした食感。
松の湯のくず餅はプルプルしているけれど噛みごたえがある固めの食感で、くず特有の臭みも感じません。
4人分くらい入っていて、税込500円というお手頃価格なのも人気の理由かも。
2ヶ月くらい日持ちがするので、ノーマルな「しろ」と、茶色の「あずき」を1個ずつ買って帰りました。
松の湯に日帰り入浴とお食事で行った時のお土産にもオススメです。
松葉温泉 滝の湯の詳細
- 住所:大阪府貝塚市木積3488
- 電話番号:072-421-3666
- 最寄駅:水間観音駅よりバス10分
無料送迎:水間観音駅より無料送迎あり(7日前までに予約) - チェックイン: 15:00-18:00
チェックアウト: 11:00 - 夕食提供時間: 18:00-21:00(最終入場時間19:00)
朝食提供時間: 08:00-10:00(最終入場時間09:00) - 客室専用露天風呂:全室にあり(天然ラドン温泉)
- 大浴場:あり(天然ラドン温泉・日帰り入浴施設を利用可能)
- 自動販売機:あり(夜間は利用不可)
- コインランドリー:なし
※このページの内容は宿泊時のもので、過去に投稿したものを再編集して掲載しています。現在はメニューや提供方法などが変更になっている可能性があります。