由志園のイルミネーションを、松江駅から無料シャトルバスを利用して見に行きました。
由志園は、松江市大根島にある日本庭園で、ボタンや紅葉を楽しめるほか、和風のイルミネーションが人気の施設です。
このページでは、由志園イルミネーションの見どころ・無料シャトルバスでのアクセス・料金・周辺の観光スポットなどを紹介します。
イルミネーションアワードにランクイン
由志園は、夜景鑑賞士が選ぶイルミネーションランキング「イルミネーションアワード2018・2019」に2年連続でランクイン。
集客が難しい地方の小さな施設が、全国の大規模なイルミネーションに負けない魅力で、ランキングに入ったと地元では大きな話題に。
由志園イルミネーションがランクインしたのは、イルミネーションアワード2018の「イルミネーション部門」。
なばなの里・ハウステンボス・あしかがフラワーパークなど、名だたる大規模イルミネーションに混ざって、堂々のランクインとなりました。
由志園イルミネーションの見どころ
建物に入ると、最初に目に入るのは立派な松の盆栽。
オーナメントをつけた松の盆栽は、和洋折衷なクリスマスの雰囲気です。
盆栽が乗っている台の下には、キャンドルの灯が揺れて優しい雰囲気でした。
最初に入る建物では、大根島で栽培されている高麗人参を使ったドリンクなどを楽しめるカフェや、お土産などが売っています。
最初の建物の出口に並んでいたイルミネーションは、サンタさん・クリスマスツリー・赤ずきん。
紅葉シーズンが終わり、クリスマスシーズンの演出になっていました。
最初の建物を出て次の建物へ。
入口の手前には、優しいピンク色の冬桜が輝いていました。
次の建物に入ると、チケットの販売窓口があり、入場料を払ってイルミネーションエリアへ入ることができます。
黄金の島ジパング
由志園イルミネーションのテーマは「黄金の島ジパング」。
日本庭園の入口には「光り鯨の棲」の看板が。
日本庭園の最初のエリアは、ライトアップされた松の木がお出迎え。
和紙をイメージした四角いライトが、日本庭園と松の美しさを引き立てています。
松の木のエリアを抜けると、赤いライトで飾られたアーチが並び、ライトで描かれた和風のアートがところどころ並んでいました。
赤いアーチを抜けた崎には、ミストが吹き出す八角形。
カラーが変化するライトに照らされた、幻想的な雰囲気のミストの輪をくぐって前に進みます。
次に現れるのが紅葉エリア。
紅葉のシーズンは、赤いライトでライトアップされた紅葉を楽しむことができます。
雅美が行った12月8日は、すでに紅葉が終わりクリスマスイルミネーションに変わっていて、レッド・ピンク・ブルー・グリーンなど、ゆっくりとカラーが変化するライトに、落葉した木々が照らされていました。
赤系のライトに照らされた、まだ落葉していない紅葉。
下に設置された和傘がいい感じ。
紅葉エリアを抜けると、光のアーチが登場。
光のアーチには、サンタクロースのプロジェクションマッピングと、黄金の島ジパングのプロジェクションマッピングが映し出されます。
光の大山(伯耆富士)と藤の花
庭園を抜けると、光に包まれたエリアが現れます。
最初のエリアは、垂れ下がる富士の花と稲穂の造花が織りなすイエローゴールドの世界。
「黄金の島ジパング」のテーマにもピッタリだと思いました。
イエローゴールドのエリアを抜けると、紫の藤の花・大山(だいせん)・鳥居・月と、日本の情緒あふれる風景が出現。
赤い鳥居の上には、満月・三日月・新月に変化する月が輝いています。
音楽に合わせてゆっくりと変化する光の風景。
幾通りもの風景を楽しむことができるので、寒くなければしばらく見ていたいと思いました。
(この日は、風が強く雪がときおり舞う悪天候で、とても寒い日だったのです。)
光の鳥居をくぐると、そこは光があふれる夢のような世界。
どんどん変化している光の空間は、寒さを忘れさせる美しさです。
上の画像は、藤棚と光の庭を見下ろせる展望コーナーから撮影。
ゆったりとした音楽に合わせて、光の塔になったり、大山になったり、下から見上げるのとは違った美しさを楽しめます。
雪と強風に耐えられず、数分で展望台から降りました。
できたら、極寒の日じゃなくて、もう少し温かい日にゆっくりイルミネーションを見たいな。
光の大山を見ながら順路を進むと、緑色のエリアが見えてきます。
斜面に配置された緑色のイルミネーションは、日本庭園の「苔」をイメージ。
光の藤と苔の風景は、いかにも日本的で美しいと思いました。
冬でも楽しめる牡丹園
大山と藤のエリアを抜けると、光の冬桜が輝いています。
枝垂れ桜・笹・提灯が、和の空間を作り上げ、和風な雰囲気のコーナーに。
桜の先が、真冬でも楽しめる牡丹園の入口になります。
温かい室内では、白やピンクの大輪の牡丹がお出迎え。
雪が降る極寒の庭園から、室内の牡丹園に入ったらレンズが曇ってしまいました。
石と段差で牡丹を立体的に配置した、日本庭園のような牡丹園。
4月5月を中心に春に満開を迎える牡丹ですが、冬でも美しい花を鑑賞できて癒やされました。
牡丹園の外壁には、カラフルな和傘がライトに照らされています。
インスタ映えしそうな和傘のライトアップは、絶好のフォトスポットとなっていました。
七色の鏡の池
11月は水鏡に映る紅葉を鑑賞てきる池。
12月は落葉した紅葉や松の木が、徐々にカラーが変化するライトに照らされます。
和の7色をテーマにしたライトアップは、真っ赤な紅葉のライトアップとは違った美しさ。
ゆったりと変化するカラーと水鏡が、美しい和の空間を作り上げていました。
レーザー光と霧の枯山水
池を通り過ぎると、光の枯山水が現れます。
画像では分かりにくいですが、チラチラと舞い降りる雪にライトとレーザーの光が当たり、キラキラと光っているのが印象に残りました。
寒くて大変でしたが、雪の日ならではの美しさを愉しむことができてラッキーです。
リニューアルした蒼の洞窟
2018-2019シーズンは、蒼の洞窟がリニューアル。
昨年よりもさらに美しく幻想的な蒼い空間になりました。
夏に大好評だったミラーボールがゆっくりと回転し、蒼1色の空間に彩りを加えます。
画像では色があまり出ていませんが、実際にはカラフルに色が変化して、とても美しいミラーボールでした。
日本庭園を鑑賞できるカフェ
イルミネーションエリアを出たところに、ライトアップされた日本庭園を眺めながら寛げるカフェがあります。
キャンドルが灯る店内で、温かなドリンクを飲みながら、冷えた身体を温めるのも良さそう。
今回は、無料シャトルバスの発車時刻が迫っていたため、カフェに入ることができず。
次に行く機会があれば、カフェにも立ち寄りたいと思いました。
※イルミネーションアワード2019のランキングは、上のリンクからご覧いただけます。
2019-2020の開催期間とシャトルバスの時刻表

由志園では、松江駅から無料シャトルバスを運行しています。
無料シャトルバスは本数が少なく、土日祝のみの運行となっているので、事前に時刻表をチェックしてくださいね。
【イルミネーション開催期間】
- プレオープン
2019年11月8日(金)から2019年11月11日(月) - 紅葉バージョン
2019年11月15日(金)から2019年12月5日(木) - クリスマスバージョン
2019年12月6日(金)から2019年12月26日(木) - ニューイヤーバージョン
2020年1月2日(木)から2020年1月14日(火)
【営業時間】
- 2018年11月8日-11月11日:
16時30分~19時30分 - 2018年11月15日-12月3日:
16時30分~20時00分 - 2018年12月6日-12月26日:
16時30分~20時30分 - 2019年1月2日-1月14日:
16時30分~20時00分
※12月27日~1月1日・1月8日・1月15日は休園日
【シャトルバス運行日】
- 2019年11月16日から12月22日までの土日
- 2020年1月4日から1月13日までの土日祝日
【シャトルバス時刻表】
- 松江駅南口17:00-由志園17:25
- 松江駅南口18:10-由志園18:35
- 由志園19:00-松江駅南口19:25
- 由志園20:00-松江駅南口20:25
※定員25名を超えた場合は乗車不可
※シャトルバスの時刻や営業時間など変更となる場合があります、来園する前にかならず公式サイトでスケジュールをご確認ください。
無料シャトルバス乗り場
由志園の無料シャトルバスは、バスターミナルがある松江駅北口ではなく、バスターミナルがない松江駅南口になります。
私がシャトルバスに乗るときも、栄えているバスターミナルがある北口に行ってしまい、慌てて南口に走ってきて駆け込む人もいました。
バス乗り場は、南口にある松江ユニバーサルホテルの横になります。
上の画像のタクシーが写っているあたりで、何もない場所が発着場所となるので、くれぐれも北口に行かないようにしてくださいね。
由志園がある大根島周辺の観光スポット

由志園は、松江駅や境港駅のやや境港寄りに位置する大根島にあります。
大根島と行っても、橋でつながっている島なので、島には車で行くことができます。
由志園の周辺は畑が広がり、少し離れた場所にコンビニが1軒ある程度で、大根島にはこれといった観光スポットはありません。
大根島には、これといった観光スポットはありませんが、車で約10~15分の境港には「水木しげるロード」が。
車で約20~25分の松江駅周辺には、国宝の松江城などの観光スポットがあります。
出雲・松江・境港のバスと一畑電車に乗り放題の「縁結びパーフェクトチケット」を購入すれば、各地の観光名所を周ることも可能に。
>>由志園にアクセスが良いホテルリストはこちらでチェックできます
1~2泊すれば出雲大社や美保神社に参拝したり、縁結びで有名な八重垣神社にも余裕をもって参拝できます。
海外からも多くの観光客が訪れる、足立美術館で日本庭園を鑑賞するのもオススメです。
遠方から由志園イルミネーションを見に行く場合は、出雲大社・美保神社・八重垣神社などをめぐったり、松江城・境港の水木しげるロード・などを周るルートを組んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
由志園でイルミネーションを開催しているのは数年前から知っていましたが、地方の日本庭園ということもあり、特に見に行くことをしませんでした。
ところが、2018年はイルミネーションアワードに選ばれ、昨年よりも内容がパワーアップしているということで、あまり期待せずに見に行くことに。
実際に行ってみると、日本庭園の美しさを引き立てるために、さまざまな工夫がされたイルミネーションは、他の大規模イルミネーションとは違った魅力があってビックリ。
今までバカにしていてごめんなさいと、心から反省。
11月の紅葉・12月のクリスマス・1月のお正月バージョンと、3つのテーマを楽しめるので、紅葉が終わったあとも十分楽しめるイルミネーションだと思います。
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