出雲大社の入口には大鳥居があります

日本最強のパワースポットと言わる、伊勢神宮と出雲大社。

どちらの神社のほうがご利益があるか、格上の神社はどちらかなど、気になったことはありませんか?

また、神社に参拝してお願いをすれば良いというわけではありません。お願いをしていけない場所もあるのです。

このページでは、意外に知られていない、伊勢神宮と出雲大社の5つの違いと、ご利益をいただける参拝方法を紹介します。


祀られている神様

伊勢神宮の本宮

伊勢神宮は、日本の最高位の神様である天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀ることから、日本の最高峰の神社とされています。

伊勢神宮の正式名称は「神宮(じんぐう)」となり、「神宮」と言えば伊勢神宮を指していることになります。

一方、出雲大社に祀られている神様は、大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)。

大国主大神は、言わずとしれた縁結びの神様。

男女間だけではなく仕事や友人など、すべての御縁の縁結びのご神徳(ご利益)があるとされています。

ちなみに、現代では出雲大社を「いずもたいしゃ」と呼びますが、正式名称は「いずもおおやしろ」になります。

伊勢神宮で個人的なお願いをしてはいけない理由

天照大神が祀られている伊勢神宮の内宮・外宮は、日本の国全体の安泰を祈願するところで個人的なお願いをする場所ではありません

伊勢神宮が日本最高峰の神社とされているのは、最高位の神様である天照大御神が日本全体を守って下さっているから。

日本全体を守護する神社で、個人のお願いをするべきではないとされているのです。

それでも、伊勢神宮で個人的なお願いをしたいときは、まずは外宮・内宮のご祭神の祀られている正宮に参拝して、日頃の感謝を伝えましょう。

正宮で感謝を伝えた後に、それぞれの「第一の別宮」でお願いをしましょう。

なお、内宮の第一の別宮は「荒祭宮」、外宮の第一の別宮は「多賀宮」になります。

第一の別宮には、それぞれの御祭神の荒御魂(神の荒々しい面や神が現れた状態など)が祀られています。


出雲大社で一番ご利益をいただける時期

出雲大社の大注連縄

すぐに分かった方も多いと思いますが、出雲大社で一番ご利益をいただけるのは、日本中の神様が集まる「神在月」です。

ただし、11月ならいつでも神様が集まっているわけではありません。

神様が出雲に集まっているのは、神迎祭から神等去出祭までの約1週間となります。

神在祭になると、出雲大社に日本中の神様が集まり、だれとだれの縁を結ぶかを話し合って決めるとか。

神迎祭では、稲佐の浜に上陸する神様をお迎えし、神等去出祭で神様を送り出します。

11月中は良縁を求めて全国から多くの参拝者が訪れますが、神在祭の前後に出雲大社に参拝をしても、神様が来る前か帰った後になるので、思ったほどのご利益はいただけないかもしれません

伊勢神宮と出雲大社の参拝方法の違い

出雲大社の参道
【出雲大社の参道】

出雲大社と伊勢神宮では、参拝の作法に違いがあります。

神社の鳥居をくぐって聖域へ入って参道を進むときは、神様が通る参道の真ん中(正中)は歩かずに、端を歩くのは伊勢神宮も出雲大社も同じです。

ここで注意したいのは、伊勢神宮の参道は右側通行と決まっている点。

伊勢神宮の参道が右側通行の理由は、左側を歩くと神様が鎮座する正宮まで距離が近くなるため、あえて遠回りになる参道の右側を歩けば、神様に敬意をはらうことになるからです。

ちなみに、出雲大社の参道に入ると下り坂が続いている理由は、下り坂を歩いていると自然に頭が垂れ、意識せずとも神様に敬意をはらうことになるから。

手水舎で手と口を清める

まずは、手水舎(ちょうずしゃ)に向かって軽く一例をし、正しい作法で手と口を清めます。

【動画・手水の正しい作法】

  • 右手でひしゃくを持ち、左手に水をかける。
  • 左手にひしゃくを持ちかえて、右手に水をかける。
  • ふたたび右手にひしゃくを持ちかえて、左の手のひらに水をためて口に含む
  • 左手に水をかける
  • ひしゃくを縦に持ち、柄の汚れを流すように水で洗う

伊勢神宮のお参りの作法

伊勢神宮の手水舎
【伊勢神宮の手水舎】

手水舎で手と口を清めた後で、さらに内宮を流れる五十鈴川で手と口を清めます

五十鈴川でで手と口を清める理由は、昔、手水舎がつくられる前は参拝に訪れた人びとが、五十鈴川で手と口を清めていたため。

このことから、再び五十鈴川で手と口を洗うことによって、さらに汚れを落として清められるとされています。

正宮では、二礼二拍手一礼の作法で、国を守ってくださっている天照大御神に感謝を伝えしましょう。

出雲大社のお参りの作法

出雲大社の正式な参拝方法
【出雲大社の正式な参拝方法】

出雲大社では手と口を清めたあとに、すぐに本殿にお参りしてはいけません。

手水舎手前の参道右手にある、祓社(はらえのやしろ)に手を合わせて、心身ともに清めてから本殿に行ってお参りをしてください

祓社は、心身のけがれを落とし清めてくださる、祓戸四柱神(はらえどよはしらのかみ)が祀られています。

手水で清めた後に、さらに祓社に手を合わせることで心身が清まり、その後で本殿に参拝するのが正式な作法です。

なお、出雲大社では「二礼四拍手一礼」が正式な作法

出雲大社で四拍手をするのには、きちんとした理由があります。

二礼二拍手一礼は法律で定められた

全国の神社で二礼二拍手一礼する理由は、全国の参拝方法を同じにするために、明治以降に法律で定められました。

ところが、出雲大社だけは四拍手をすることになっています。

四拍手する理由は、出雲大社は日本最古の歴史がある特別な神社だから。

明治時代に法律を定める際に、出雲大社だけが特例として、古来の作法である四拍手をすることが認められました。

おみくじにも大きな違いが

出雲大社の鳥居と松の木

伊勢神宮は、参拝しただけで運勢が上がるということから、おみくじを置いていません。

おみくじを置かないことには、「大吉を引いたという気持ちで帰ってほしい」という願いが込められています。

出雲大社はおみくじを置いていますが、おみくじを読んでみると、「吉」や「凶」などの運勢は書いてありません。

こちらも、皆さんに幸せになっていただきたいという思いから、吉や凶という言葉は使わず運勢のみを書いてあります。

出雲大社では、おみくじを結んで帰ると「神様と縁を結ぶ」ということになり、より高い場所に結べば運気が上がるとか。

また、おみくじをひいたらあとは、できるだけ高い場所に結ぶほうが良いとされています。

神社の絶景ポイント

出雲大社の近くにある稲佐の浜
【日本中の神様が上陸する稲佐の浜】

伊勢神宮の絶景ポイントは、宇治橋の鳥居。

冬至の時期に鳥居の前で日の出を待つと、鳥居の真ん中から太陽が昇るのを拝むことができます。

一方、出雲大社の絶景ポイントは、徒歩15分ほどの場所にある稲佐の浜。

稲佐の浜は、神在月に各地の神様が上がってくると言われている神聖な浜。

神在月(11月)の午後4時30分頃に稲佐の浜に行けば、夕日が海に沈む絶景を見ることができます。


まとめ・正しい作法で運気上昇

最強のパワースポット、伊勢神宮と出雲大社の違いを紹介しましたが、いかがでしたか。

どの神社にお参りするときも、手水舎で正しい作法で清めて、感謝の気持ちを忘れずに神様にご挨拶をすれば、きっと運勢が良くなることでしょう。

11月の神在月は、出雲大社の他の神社には神様がいないとされています(留守番の神様がいるという説もあります)。

出雲以外の地域では11月を「神無月」と呼ぶことを考えると、出雲大社以外の神社でお願いごとをしたいときは、できるだけ神無月を避けたほうが無難かもしれません。