
地域共通クーポンの使いにくさや高級宿に申し込みが偏ると、批判の声も多いGoToトラベルキャンペーン。
「GoToトラベル」とは、個人や団体の国内旅行(宿泊のみ・日帰り旅行も含む)の最大50%(1泊につき最大2万円)までが支援されるキャンペーンです。
このページでは、観光庁が発表した資料をもとに「GoToトラベル」の申込方法や予約済みの旅行の申請方法をまとめています。
GoToトラベル事業とは
- 国内旅行を対象に50%相当額を支援
- 上限は1人1泊あたり2万円
- 日帰り旅行は1人あたり1万円
- 利用回数や連泊の制限はなし
- 支援額のうち70%が旅行代金の割引・30%は地域共通クーポン
- 7月22日以前に予約した旅行も申請が可能
- 7月22日から10月の地域共通クーポン発行日までは、旅行代金の35%のみを支援
「GoToトラベル」事業は8月から実施の予定でしたが、7月の夏休みに間に合うようにスケジュールの前倒しが決定しました。
また、事前に予約した旅行は対象外になる予定でしたが、すでに予約している7月22日以降に開始する旅行も申請することができます。
割引額と地域クーポン
地域共通クーポンが発行されるまでの間は、旅行代金の35%を支援。
10月1日から地域共通クーポンが発行され、記載されたエリアで使えるようになりました。
地域共通クーポンはデジタルか紙を選べるのか?という疑問や、QRコードの受け取り方・使える場所・有効期限については次のページで紹介しています。
地域共通クーポンのまとめページは、下のリンクからご覧ください。
対象になる国内旅行
- ホテルの宿泊代
- パッケージツアー(宿泊+交通機関等)
- 宿泊に準ずる交通機関(クルーズ・夜行フェリー・寝台特急など)
- 「往復の乗車券等の移動」+「旅行先での消費となる食事や観光体験等」が日帰りのセットプラン
日帰り旅行をしても、往復の交通費のみの申請はできません。
また、宿泊と交通機関を個別に手配した場合、交通費は対象外です
夜行バスなどは「座席のみ」とみなされるため対象外になります。
GoToトラベルの申込ができる場所
- 旅行代理店
- 予約サイト(楽天トラベル・じゃらん・るるぶ等)
- ホテルや旅館の公式サイト
7月27日までは事前に予約した旅行を含み、郵送とオンラインで申請が可能。
7月27日以降は、準備ができた旅行サイトや公式サイトで割引済みのプランやGoTo割引クーポンが発行されています。
楽天トラベルでは、スーパーセールなどの一部の「通常クーポン」と「GoToトラベルクーポン」は2枚併用することもできるので、7~8割引以上の格安料金で泊まれるかもしれません。
割引クーポンを併用できる楽天とじゃらんがお得
じゃらんnetや楽天トラベルでホテルを検索すると、GoToトラベルと割引クーポンの割引額が自動で表示されるので、お得に泊まれるホテルを探すことができます。
じゃらんnetと楽天トラベルの「GoToトラベルクーポン」は他の割引クーポンと併用が可能。最大3枚まで同時に利用できるので他の旅行サイトよりも安くなる可能性が高いです。
また、航空券やJRの往復交通費と宿泊を自由に選べる「ダイナミックパッケージ」は、楽天トラベルはGoToトラベルの割引のほかに、割引クーポン1枚を併用可能。
一方、じゃらんnetのダイナミックパッケージは、GoToトラベルの割引しかできません。
さらに、じゃらんnetと楽天トラベルで申し込むと、紙の地域共通クーポンを受け取れます。
紙の地域共通クーポンは使える店舗が多く便利ですが、申込みをした予約サイトによってデジタルか紙かが決まっているので、デジタルクーポンを発行しているサイトで申し込みをすると、紙クーポンに変更はできないという問題があります。
デジタルクーポンが使用できる店舗はごくわずかなので、利便性を考えるとオススメできません。
じゃらんnetと楽天トラベルのGoToトラベル特設ページは下のリンクからご覧ください。
地域共通クーポンの受け取り方
10月1日より、宿泊する地域(日帰り旅行の目的地)都道府県と隣接する地域で使える「地域共通クーポン」の配布が始まりました。
地域共通クーポンは旅行代金の15%(最大で1泊につき6,000円・日帰りは3,000円)付与されます。
じゃらんや楽天トラベルで宿泊予約した場合は、チェックインの際に予約サイトで表示されるQRコードが必要になります。
QRコードの取得方法は、下のリンクからご覧ください。
対象になる期間と申請に必要な書類
7月22日以降に出発し8月31日までに終了する個人で手配した旅行については、郵送で申請することができます。
ただし、GoToトラベル対象の宿泊施設以外は還付の申請をすることはできません。
また、月7月22日をまたぎ7月21日以前から連続して宿泊した旅行、8月31日をまたぎ9月1日以降も連続して宿泊した旅行については、対象期間の料金が区別できないものは全て対象外となります。
- 事後還付申請書(様式第1号)
- 支払内訳がわかる書類(支払内訳が記載された領収書、支払内訳書等) ※コピーでも可
- 宿泊証明書(氏名、宿泊日、宿泊人数などの情報が記載されているもの)
- 口座確認書(旅行者用)(様式第2号)
- 口座番号を確認できる書類(通帳の写し、キャッシュカードの写し等)
- 代表者の住所が確認できる書類(免許証の写し、健康保険証の写し等)
- 同行者居住地証明書(様式第21号)
上記7点の必要書類を郵送かオンラインでファイルを添付して申請。
宿泊証明書はチェックイン時に宿泊施設に依頼しチェックアウト時に受け取ったもの、領収書は宿泊施設か旅行サイトが発行したものが必要です。
書類の確認後、事務局からクレジットカードや銀行振込などで還付されます。
GoToトラベル還付申請の期間と送付先住所
GoToトラベルの還付申請の受付期間は、2020年8月14日(金)から2020年9月14日(月)までの約1ヶ月間。
締め切りは令和2年9月14日(月)の消印有効ですが、9月15日(火)以降の還付申請については事務局と相談すれば対応してもらえる可能性もあります。
※現在は還付申請の受付は終了しています。
送付先住所
〒105-0003 東京都港区西新橋1丁目 24−14 西新橋一丁目ビル
Go To トラベル事務局 還付申請係 宛
※郵送料は申請者が負担
オンライン申請
オンライン申請は、領収書や宿泊証明書の必要書類を画像形式のファイルやpdfファイルで添付することができれば、公式サイトの申請ページから行うことができます。
10/13追記:じゃらんnetと楽天トラベルの制限解除内容
より多くの人がGoToトラベルを利用できるようにという趣旨で、じゃらんnetと楽天トラベルでは「宿泊予約」の利用回数や割引額に制限がかかりました。
10月12日に、10月13日にも国が割引額などを元に戻すよう要請するとニュース速報が入りました。
GoToトラベルは旅行予約会社ごとに予算が割り当てられているため、予算がなくならないよう割引額や利用回数に制限をかけたものと報じられていますが、予算が追加されれば最大20,000円まで助成され、利用回数の制限がなくなる可能性があります。
楽天トラベルは15時20分以降の予約から制限解除
宿泊予約は1会員につき1回(1予約1部屋)利用まで- 10月13日15時20分以降に新しいクーポンを獲得して利用。以前と同じように回数無制限で利用可能
- 利用回数無制限の以前のGoToトラベルクーポンの利用は終了
- 割引額(1泊につき最大14,000円・地域クーポン6,000円)は変更なし
- 宿泊と交通を組み合わせたダイナミックパッケージの利用は1予約まで
- 利用条件変更日:10月9日から
じゃらんnetは割引上限が3,500円までから元に戻す
宿泊予約の割引額は1泊につき最大3,500円まで- 10月13日13時以降の予約から当初の最大14,000円割引に戻す
- 地域共通クーポンの上限金額6,000円は変更なし
- 宿泊予約の利用回数は制限なし
- 航空券やJRを組み合わせたダイナミックパッケージの利用回数は制限なし
- 利用条件変更日:10月10日2時以降の申込から
まとめ
GoToトラベルは開始してから様々な問題が指摘されています。
まずは、高級宿に申し込みが殺到し、格安宿はGoToトラベルの恩恵に預かれていないこと。
じゃらんの割引額引き下げは、高級宿のみに集中している点を是正するためのように感じました。
また、地域共通クーポンは申し込むサイトや旅行代理店によって、紙クーポンか電子クーポンが決まっている点。
地域共通クーポンは、紙クーポンと電子クーポンでは利用可能店舗が雲泥の差で、電子クーポンはQRコードを利用できる機能と通信機能が必要なので、お年寄りが受け取っても使えないというニュースも流れています。
まずは、地域共通クーポンが紙かデジタルかを確認し、割引額や利用回数の制限を考えながら、じゃらんか楽天で申し込むのが得策だと思いました。