
長崎市の夜景スポットとしても人気のグラバー園で、ハートの石を探しながらイルミネーションを見てきました。
このページでは、ハートの石の場所・ハートの石の簡単な見つけ方・いくつかあるアクセス方法の中でも歩く距離が短い行き方を紹介します。
なお、グラバー園のイルミネーションや長崎の夜景、見どころについては次の投稿をご覧ください。
>>長崎グラバー園でイルミネーションと夜景を見た感想|行ってみて分かった見どころ情報
これは偽物?ハート石もどきに注意

グラバー園には2つのハート石があります。
山の斜面に広がるグラバー園の広大な敷地の中から、自力でハート石を見つけるのはとても大変。
上の画像はハート石っぽい形をしているけれど、残念ながらハート石ではありません。
この石を「ハート石を見つけた♪」と撮影している人がいたけれど「残念ながら、ハート石もどきです。」と言えませんでした。
紛らわしい「ハート石もどき」に惑わされないよう、次の項目で簡単な見つけ方を紹介します。
ハート石の場所と簡単な見つけ方
ハートの石の場所を見つける方法は、入園料金を支払ったときにもらうパンフレットの地図を見てください。
パンフレットの地図には2つのハートマークがあり、大まかですが場所が分かるので、まずはハートの場所周辺まで移動しましょう。
地図に載っているハートマーク周辺を探せば、ハートの石を見つけることができます。
パンフレットの地図に記されているのは大まかな場所なので、運が悪いとなかなか見つけることができません。
そんな時は、写真撮影している人を探しましょう。
地面を撮影している人がいれば、そこにハートの石がある確率は100パーセントに近いはず。
さらに簡単な見つけ方は、ライトアップされた夜に探す方法です。
イルミネーションの光で美しく照らされた夜のグラバー園を歩いていると、地図のハートマーク付近の地面が一部だけピンクのライトで照らされています。
周辺の地面は照らされていないのに、不自然にピンクのライトで照らされている場所。
そこにハートの石があります。
地面の一部だけをピンクのライトが照らしているので、妙に目立っていて、すぐにハートの石を見つけることができました。
ハートの石は「触れると恋がかなう」「2つ見つけると良いことがある」「カップルでこのハートの石に手を重ねると幸せになれる」と言われています(注:私はまったく信じていません)。
恋愛のパワースポット(かもしれない)ハートの石。
ちなみに、グラバー園にハートの石が3つあると言う人もいます。
3つ目のハートの石は、お土産などを買える売店の後ろにあるテラスの壁にかけられたパネルだとか。
ハートの石のパネルを見つけても何の意味もない気がするため、このページに画像は掲載していません。
また、長崎市内にはグラバー園の他に、「ハートライト」と「ハートストーン」がある、恋愛パワースポットとされる場所があります。

夜景スポットの稲佐山展望台にハートのライトが2個と、観光名所の眼鏡橋にハートの石は全部で20個くらいあるので、そちらも探してみると良いことが起きるかもしれません。

眼鏡橋のハートストーンは、「I Love(♥)」と読むことができる有名なものが1個。
そのほか、眼鏡橋を中心に約20個のハートストーンが埋め込まれています。
【関連記事】
>>ハート石で願いが叶う!?稲佐山展望台の夜景見学ツアーで長崎の夜景とハート石の場所を教えてもらった
>>眼鏡橋のハート石は長崎の恋愛パワースポット!?ハート石の場所とグッズを紹介
世界遺産の旧グラバー住宅
いろいろな施設が点在するグラバー園の中でも、世界遺産の旧グラバー住宅が一番の見どころになります。
旧グラバー住宅は、1863年(文久3年)に建築された日本最古の木造洋風建築です。
実際に旧グラバー住宅を見て印象に残ったのは、正面玄関がなくて角がいくつもある不思議な形をしていること。
旧グラバー住宅を上から見ると、四葉のクローバーのような形をしています。
中に入って見ると、食堂には150年前の西洋料理を再現したテーブルセットが。
テーブルの上に並んでいる料理は、ハルトベースト(鹿の股の丸焼き・からし酢かけ)、ブラートルエンゲホーゲル(鴨の丸煮)、カルマナーチ(豚の塩コショウ摺り込み焼)、ラーグー(鶏・椎茸・蕪の煮込み)、ポーフルチス(フライパンで焼いたパンケーキ)など。
パネルには料理の名前や調理法が書いてあり、現代の西洋料理では見ることがないような料理も並んでいます。
※旧グラバー住宅は2019年1月から2021年4月まで保存修復工事が行われているため、2019年中は内部や外観を見ることができません。
カフェ自由亭はカステラが人気
カフェ自由亭の建物は、1878年(明治11年)7月に西洋料理店「自由亭」として長崎市内諏訪神社下に建築された建物です。
グラバー園には昭和49年に移築されました。
現在は2階部分がカフェ自由亭として利用されています。
自由亭では、タイムトリップしたような空間でこだわりのコーヒーや長崎名物のカステラなどを楽しめるのが魅力。
歩き疲れたときに休憩するのにもピッタリです。
【珈琲 Coffee】
- ダッチアイスコーヒー600円
- ビターブレンドコーヒー(ホット)540円
- ロイヤルブレンドコーヒー(ホット)540円
- アイスコーヒー 540円
- カフェオレ(ホット・アイス)600円
【紅茶 Tea】
- セイロン紅茶 540円
(ストレート・レモン・ミルク)
【その他 Others】
- レモンスカッシュ 540円
【デザート Dessert】
- カステラセット 920円
- ケーキセット 920円
- コーヒーゼリー 500円
※2019年11月時点のメニューの一例です。
自由亭の傍らには「西洋料理発祥の碑」と刻まれた記念碑が建っています。
西洋料理店 自由亭は 、草野丈吉が作った日本最初の西洋料理店。
長崎市の出島にあるオランダ人屋敷で料理人として修行した草野丈吉が、 1863年(文久3年)に「良林亭」という小さな洋食レストランを開業しました。
レストランは繁盛し、のちに 店名を「良林亭」から「自遊亭」へ変更。
さらに「自遊亭」から「自由亭」と店名が変わり、草野丈吉が大阪や京都でホテル兼レストランを開業するため、自由亭を廃業。
その後、自由亭だった建物は官舎などに使われ、1973(昭和48)年に長崎市が譲り受けたのち、 グラバー園内に移築復元されました。
旧リンガー住宅
旧リンガー住宅は、昭和41年に国指定重要文化財に指定。
1869年(明治2年)に完成した旧リンガー住宅は、日本では数少ない石造りの洋風住宅です。
建物の内部は一般公開されていて、部屋に並ぶ昔のままの調度品を見ながら、当時の暮らしぶりを知ることができます。
軍艦島やジャイアント・カンチレバークレーンの展示
グラバー園の第2ゲートから入園すると、すぐ横に見える2階建ての建物が「旧三菱第2ドックハウス」です。
旧三菱第2ドックハウスの2階では、日本の近代化に大きく貢献し、2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭 産業」の映像や資料を展示。

世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭 産業」には、旧グラバー住宅のほか、軍艦島の名前で親しまれている端島や、今も現役で使われている三菱長崎造船所のジャイアント・カンチレバークレーンなどが含まれています。
ジャイアント・カンチレバークレーンは、1909年(明治42年)に竣工した、同型としては日本で初めて建設された電動クレーン。
残念なことに、ジャイアント・カンチレバークレーンは非公開となっています。
また、私有地の三菱長崎造船所内にあるため、船に乗って行く以外は近くで見る方法はありません。
ジャイアント・カンチレバークレーンはグラバー園の対岸に位置しているので、距離はありますが正面からクレーン全体を見ることができます。
上の画像の赤い建造物が夜景スポットとして有名な「稲佐山展望台」で、下に写っているクレーンが「ジャイアント・カンチレバークレーン」。
景色や夜景を見ながら探してみてくださいね。
旧三菱第2ドックハウスから眺める女神大橋
旧三菱第2ドックハウスの2階テラスからは、美しい女神大橋(ヴィーナスウイング)が見えます。
ライトアップされた女神大橋は、どことなく横浜のベイブリッジに似ているかも。
この日は、女神大橋の後ろに沈む太陽を見ることができてラッキーでした。
グラバー園から眺める長崎市の夜景
日本三大夜景のひとつに入る長崎の夜景は、稲佐山展望台から眺めることができますが、グラバー園からも美しい夜景を楽しむことができます。
山に囲まれた細長い長崎湾・斜面に造られた街の灯り・海を往来する船の光が作り上げる長崎の夜景。
東京の平べったい夜景とは違い、変化に富んだ美しさがあります。
対岸には、稲佐山展望台やライトアップされたジャイアント・カンチレバークレーンが。
観光名所を見つけながら長崎の夜景を見る楽しみ方できるのも、グラバー園の良いところです。。
夜景を楽しむのなら、一番美しい夜景の写真を撮影できるといわれる、日没後数十分のマジックアワーに見るのがオススメです。
坂道を歩かないで行けるアクセス方法
グラバー園は山の斜面にあるため、行き方によっては、長い坂道を歩いて上り続けることになります。
歩くのが苦手な方や、足腰が弱い方にはきついルートなので、ここでは坂道をあまり登らない行き方を紹介します。
路面電車の「石橋行き」に乗ったら「大浦天主堂下」ではなく、ひとつ先の「石橋」で下車します。
グラバー園にいちばん近い電停は「大浦天主堂下」になりますが、ここで降りて歩くと長い坂道を上がることになるので注意してください。
石橋電停を降りると「グラバー園入口(グラバースカイロード)」の案内板があるので、矢印の方向に進みましょう。
少し歩くと「グラバー園(第2ゲート)」「南山手レストハウス」「グラバースカイロード」の標識が。
矢印の方向に歩くと、斜面に作られた「グラバースカイロード」が見えてきます。
上の画像の階段を登ったら、左側にある斜面を斜めに昇っていく斜行エレベーターへ。
なお、グラバースカイロードは観光客のための施設ではなく、傾斜地に暮らす地元の方のために作られた大切な移動手段です。
グラバー園方面に行くには5階で降りますが、地元の方が利用するときは邪魔にならないよう注意しましょう。
歩きながらグラバースカイロードの下を見たら、眼下に長崎の街並みが。
斜行エレベーターを降りた場所は、夜景スポットとしても人気です。
斜行エレベーターを5階で降りると、「グラバー園(第2ゲート)」「南山手レストハウス」の案内板があります。
案内板に従って右に進みましょう。
100メートルくらい歩くと、エレベーターに到着します。
ここから、さらにエレベーターに乗って3階へ。
このエレベーターも山の上で暮らす地元の方のための施設なので、地元の方に配慮して利用しましょう。
エレベーターを降りると、すぐ近くにグラバー園の入口(第2)が。
この入口は、グラバー園の一番上にあるため、あとは斜面を下に降りながら園内を散策するだけです。
ちなみに、グラバー園の一番下まで行ってしまって、ふたたび上まで行きたいときもご安心を。
斜面に設置された「動く歩道」を利用すれば、歩かずに斜面を昇ることができます。
グラバー園から帰るときに下の出口から出ると、「大浦天主堂下」電停まで坂道を何分も下らなくてはなりません。
あまり歩きたくないときは、一番上にある第2ゲートから出て、来たときと同じようにグラバースカイロードを使って、石橋電停から路面電車に乗るようにしましょう。
車でのアクセスと駐車場料金
グラバー園には専用駐車場がありません。
車でのアクセスは、近隣駐車場に車を停めて歩くことになります。
また、グラバー園のすぐ近くに駐車場はほとんどないため、狭い長崎市内を観光する場合は、路面電車とバスと徒歩がスムーズに移動できます。
グラバー園の営業時間・入園料金など
- 住所:長崎県長崎市南山手町8番1号
- 最寄駅:大浦天主堂下電停
- 駐車場:なし
- 営業時間:
8:00~18:00(最終入園受付は20分前)
※下記の期間は夜間開園
※イルミネーションは2019年11月22日(金)から2020年2月10日(月)まで
・2019年10月10日から11月21日の金・土・祝前日
8:00~21:00
・2019年11月22日から2019年12月22日
8:00~20:30
・2019年12月23日から2019年12月25日
8:00~21:00
・2019年12月26日から2020年1月23日
8:00~20:30
・2020年1月24日から2020年2月10日
8:00~21:00
・2020年2月11日から2020年3月31日の金・土・祝前日
8:00~21:00 - 入園料金:
大人:620円・高校生:310円・小中学生:180円
※このページの情報は掲載時のものになります。現在は営業時間や料金などが変更されている可能性があります。